88:名無しNIPPER[saga]
2017/07/02(日) 20:01:29.23 ID:DYR3zFTaO
群衆は関心を示さない。冷ややかに身じろぎ一つもしない。
ただ、地面に広げられた大きな布の中心の小さな赤ん坊を見つめ、不気味なほど静まりかえっている。
私はふいに、涙が溢れ落ちるのを感じた。
赤ん坊の傍に跪くと、布でくるんでゆっくりと立ち上がった。
大丈夫だよ。
私がママになってあげる。
私はキッと周囲の人でなしどもを見回した。
他人どもの共通の世界で、人間一般の為のただひとつの時間が進行し、世界中の人間が同じひとつの運命と感じる悪しき習慣が形作られようとしている。
でも、この子は違う。
この子は私のものだ。
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