34: ◆COErr5OWSM[saga]
2017/07/05(水) 21:34:29.13 ID:msd+J/9N0
「ありがとうございます。...あー、でも、
やっぱり実際に見て直接習った方が、覚えやすいかもしれません」
「はぁ..」
普通なら気にしないただの小さい溜息でも、面倒くさがられていないかと不安になる。
「しょーがない。たまにね、たまになら来てあげるよ。まったく」
いやいや許可したその顔に、後輩に求められて嬉しがっている感情が見えるのは
私のフィルターがかかっているせいだろうか。
「カナさんの家では?」
「ん、まぁいきなりじゃなければオッケーよ」
心の中で力いっぱいガッツポーズ。また会う口実をゲットできた。
「それにしても、本当に上手ですね。一体どうしたんです」
「まぁ大学生活三年目だし。あと料理研究サークルにも入ってるから。
はぁ...それにしても、代表は別にいるってのに...。実質私が取り仕切ってるようなもんだよ...。
あいつ、リーダーは料理のレベルが高いやつに任せるべきだとかよくわからん理屈を...」
サークルに対する愚痴は多いが、他人を貶すことは無くむしろその状況を楽しんでいるようにも聞こえた。
おそらく先輩の料理は複数の人が味わっているだろう。私のささやかな希望はすぐになくなってしまった。
しかし愚痴が長い。せっかく作ってくれた料理は出来立てで食べなければ。
「あ、あー美味しそうな料理が冷めてしまうー。早く食べなきゃー」
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