ブルー「俺達は…」ルージュ「2人で1人、だよねっ!」『サガフロ IF】
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923:続きは土日のどちらか予定[saga]
2022/07/26(火) 11:01:55.51 ID:PgghdCB30

 それに彼女との果し合いに備えて新技開発にも勤しんだがさっき使った[ライジングノヴァ]も正直言って稚拙な出来だ
形だけはそれっぽくした"なんちゃってもどき"でしかない、本来の威力と精度でなければ効くどころか当たるのかも怪しい



  アセルス「…もっと、強くなりたい…っ!」




 白薔薇を護りたい。


 親友のルージュや旧知の仲である烈人、この旅で知り合った仲間達だってそうだ――せめて己の手が届く範囲の人を…!





 ピトッ


  アセルス「ひゃああぁぁっ!?!?」ビックゥ

   白薔薇「アセルス様、根を詰め過ぎるのはよろしくありませんわ」つ『冷えたラムネ』


 不意に頬にひんやりとした感触が宛がわれる、思考の淀みに沈みかけていた彼女の意識が現実に引き戻され何事か!?と
顔を向ければ[京]の出店では然して珍しくも無い、どこか懐かしさのある炭酸飲料の入った瓶が視界に入った


  ルージュ「適度にリフレッシュしないとね、こういうのってパフォーマンスに影響するからさ」


 紅き魔術師とサボテン頭の少年が露店で購入していた飲料を何時の間にか手に持って笑っていた
「こういう時、BJ&Kが簡易冷蔵庫みたいな役割で助かるぜ」と少年が笑い、「本来は医薬品を冷やす為ですが」と
心なしか不満げな感情を伴っている様に聞こえる機械音声の声が聞こえてくる

 目をぱちくりと瞬かせて、遅れてアセルスも笑い出した
妖魔の国で12年の時を経て目覚めてからは何かと肩の力を抜くことを忘れがちになっていたものだ…

 ひとしきり笑ってから緑髪の少女は天を仰ぐ、鍛錬中に何度も見上げてた筈の空の色なんてすっかり気にも留めなかった
気付けばどうだ?暗色に染まり、遥か彼方で輝く"惑星<リージョン>"の星あ光が見えるではないか


 ラムネ瓶の栓を軽く叩いて、ポンと飲み口を塞ぐビー玉を落とし込む
炭酸の気泡に包まれた硝子玉と瓶から溢れ出す飲料を眺めて、懐かしい甘さを口に含んだ


  アセルス「…美味しい」

   白薔薇「ふふっ、そうですね!私も初めて飲みましたが良いものですね」




  ボォン! ボン!ボン!


 ルージュ「んんっ?何の音?」キョロキョロ
  レッド「おっ!見ろよアレ!花火だぜ…っ!そういや花火大会があるっつってたがこっからでも見えるもんだなぁ」


 雑木林の中、木々の間から覗かせる漆黒の帷に複数の光が打ち上がり大輪を花咲かせた
近くにあった大岩の上に腰掛けて一行は暫し合間、ラムネの瓶を片手に花火に見とれていた、少年曰く詳細は知らないが
この"惑星<リージョン>"で今日は何かの記念日だったらしくそれで[庭園]の方で花火が上がっているそうな


  アセルス「…なんだか夏祭りみたいだね」

   レッド「ああ、ガキの頃を思い出すぜ…」
  ルージュ「お祭りかぁ…僕はこんなお祭り参加できる機会がそうそう無かったからなぁ…」


  ラビット「でしたら今から行ってみませんか?鍛錬も本日予定していたスケジュールをクリアしたので気分転換で」

   レッド「おっ!イイコト言うじゃねぇかラビット!もしかしたら今行けば食い物の出店もあるかもしれねぇしな!」


 空っぽになった瓶を手に彼らは雑木林を抜けて街道へと躍り出る、着物姿の地元民から他所からの観光客まで皆が一様に
一か所を目指し、ある者は川辺や花火の見やすい茶店の席へと腰を下ろす、群衆に紛れて紅き術士一行も束の間の休息を
楽しむのであった… 来るべき金獅子との約束の刻限まで残り2日と5時間近く……

【双子が旅立って11日目 午後 21時15分 [京]】


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