20: ◆JdP.BncS3o
2017/07/22(土) 05:26:56.03 ID:1t5cpSU6o
-
4合目 夢のつづき
-
口でいくら言ってもひなたはやめようとしない。
ちょっと手をのばせば止めるのは簡単なはずなのに、私はなぜかされるままになっていた。
「次は上ね、うふふふ」
「やだ、やめて、どこ触ってるの!」
ひなたってばどさくさに紛れて胸なでまわしてる。
やっぱり抵抗できなくて、あっというまに下着姿になっていた。
このままにしてたら本当に下着まで脱がされちゃうわよ、どうするのあおい。
まるで不安から逃避するように、どことなく他人事のようにひなたの行動を見守っていた。
「待って」
ここでようやく、ひなたの腕をつかんだ。
下着を脱がされそうになって、やっと違和感の正体がわかったから。
「じゃ約束通りこれでおしまい。ま、ブラ外してない分私の勝ちだけどあおいもよく頑張ったよ」
「ううん、頑張ってない」
「あおい……?」
「ひなたに脱がせてもらってるだけで、全然何もしてない。まるでロープウェイで山頂に登ったような……」
こんなときにまで登山にたとえて話すなんて我ながら可笑しいと思うけど、他に思いつかなかった。
「それじゃあおい、これからどうするの?」
それは……恥ずかしい。でも自分で言わなきゃいけないんだ。
「あとは自分で脱ぐ」
「わかった。私はしっかり見てるから安心して」
「見なくていいわよ」
「それじゃつまんないでしょ」
下着姿の今の自分は山でいえば八合目ぐらいの気分。
八合目……
八合目といえば去年は富士山でリタイアした地点だ。
ということは……ここで全部脱いでしまえば富士山登頂に匹敵する快挙ってことになるんじゃ……
下着を脱ぐところをひなたが見てるってだけですごく恥ずかしい。お風呂場なら気にならないのに、なんでだろう。
ブラを外して、それから一気にパンツを下ろして脱ぎ去った。
70Res/95.04 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20