【がっこうぐらし】安価ぐらしDAY1【生き延びよう!】
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378: ◆JIAuvu1PvIJ6[saga]
2017/08/22(火) 09:34:37.55 ID:VU8xezxh0

アリス「慈、休憩室まで行くわ」

慈「え、ええ!」

呻いて近づく”彼ら”に目を向け強く道を蹴り出す
近づいて、近づいて、真正面にまで来た瞬間
ゆらりと持ち上がったその腕に手の甲を押し当て――振り抜く

アリス「どいて」

体重の重みがあった、力の抵抗があった
払い除けて倒すほどのことは出来なかったけれど、 ”彼ら”の一人はよろめいて道を開ける
そして尋常じゃない数の”彼ら”が見えた
騒ぎが広がっているから? 緊急時人が集まりそうな職員室があるから?

後ろで慈の息を飲む声がかすかに聞こえ
覆い隠すような、地響きにも似た重なり合う”彼ら”の悲鳴が鼓膜を震わせる
怖くはない、嫌でもない
規模はどうあれこうなることは分かっていたから
いつかは死ぬ。それが人間で
私は一度、死んだようなものだから

だけどそれは――私だけだ

慈「あ……あぁっ」

アリス「慈」

慈「っ……」

胸元から下り落ちる十字架のネックレスを強く握りしめた慈は
私の呼び声に恐怖に満ちた表情を見せる
自分で選んだことだから、皆のところへと逃げ出すようなことはないみたいだけど
けれどだからと言って怖くないわけがなかったのだ
死にたいわけがなかったのだ
死んでもいい。でも、死にたいわけではない

アリス「めぐ――」

慈「きゃぁっ!?」

立ち止まっていてはいけない
そう言い手を引こうとした瞬間慈は悲鳴を上げてよろめく
慈が動いたことで重なるように隣接していた”彼ら”の姿が後ろに見えて
倒れ込むように近づいてきた慈の背中に、引っかき傷が刻まれているのが見えた


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