【がっこうぐらし】安価ぐらしDAY1【生き延びよう!】
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390: ◆JIAuvu1PvIJ6[saga]
2017/08/22(火) 16:06:49.84 ID:VU8xezxh0
【手を引く:拒絶B】


慈「アリス……さん?」

手を取ると、慈は間の抜けた表情で私を見下ろした
背が低い私、背の高い私、だけどきっと心が強いのは私の方、諦めが悪いのも私の方
いつかも見たことのある、慈の表情
それは昔よりも大人びていて、子供っぽい

”ギャラリー”のわめき声が聞こえる
ゆっくりと、じっくりと、私達を追い込もうとする音がする
逃げ切れる自信は無いし、守りきれる自信だってない
人は自信を持つべきだというだろうけれど、私は自信を持てそうにはない
誰かは違うというだろうけど、私は慢心だと思うから

そうできると信じる必要は無い、出来るかもしれないと信じるだけで良い
出来ないかもしれないから、出来たいという努力をするのだから

アリス「……不思議ね」

慈「え?」

アリス「私は君を殺すことも厭わなかった。なのに、君を見捨てるということはできない」

慈「…………」

アリス「一人しか助からないかもしれない、二人とも助からないかもしれない。だけど、君がその命を捨てるなら、私と一緒に賭けをしよう」

”1”か”0”か……いや、”0”か”2”か
全てが残るか全てが消えるか、消えては困るものが消えてしまうくらいなら
いっそ、全てが消える可能性と共に全てが残る賭けがしたい
人はきっと、私のことを馬鹿だという
人はきっと、私のことを愚かだという
べつに良い。私はそういう人間だったから
愚かで、馬鹿で、親不孝で、ただ自由だけを謳歌してきた人間だから

だからこそ

アリス「私は今ここで、自由に生きる」

慈「だけど、このままじゃ」

アリス「それで良い、賭けは公平であるべきだから。私は信じていないけれど、君は信じているんでしょう? 祈りなさい、慈が望む本当の結末を」

私は慈の手を引く。離れたらそのまま消えてしまいそうだから
消えないように、奪われないように
私は改めて勝負に出た。生か死か。両極端な勝負へと


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