【がっこうぐらし】安価ぐらしDAY1【生き延びよう!】
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583: ◆JIAuvu1PvIJ6[saga]
2017/09/19(火) 16:59:36.32 ID:S+JseP3H0

アリス「……」

足音をかき消してくれる雨の音に感謝しながらはいている靴を脱ぎ、ゆっくりと踵を上げて前傾姿勢に移行する
忍者ならこんな余計な動作も要らないのかもしれないけれど
私は忍者ではなくただの大学生だから
踏み込むための足の力を何度か確認して、一息

アリス「ッ!」

”彼女達”が道を開け、目標へのルートが開けた瞬間を見はからって――一気に蹴り出す
強い雨の音に紛れる柔らかい足音、靴下を湿らせる入りこんだ雨水の不快感に、肺を冒す”彼女達”の異臭
妨害ともいえない妨害を無視して突き進み、肉薄した”彼ら”のみが私の存在に気づいて目を向け、手を伸ばす
だが、遅い

アリス「――大丈夫」

彷徨う彼女の背中は引き裂かれたのか制服は破れさって、隙間から見える肉は赤く爛れて痛々しい
その苦しみに呻くしかない姿に声をかけてスコップの柄を右手で掴み、持ち手の部分を左手で掴む
後ろから”彼ら”の声が迫ってくるけれど、その一切を無視して彼女に差し迫って――

悠里「ぁ゛……」

足音が聞こえたのか、彼女は私へと振り向く
まだ綺麗な顔だった
苦しみに喘ぎ歪んだ表情ではあるけれど、まだ新鮮だった
若狭悠里そのものだった

生易しい子だったら、彼女と親しい人だったら
希望を抱き、幻覚を見てしまいそうな姿だった

アリス「悪いわね」

けれど、私は容赦なく喉にスコップを突き刺して押し倒し――土を掘り起こすように全体重をかけて押し込む
グジュリと肉が潰れて、血溜まりに濁った呻き声がゴボゴボと漏れ出して
ゴツリとぶつかった頚椎の骨は、運よくと言って良いのかは解らないけれど、その隙間を貫いて躱して
押し込む力への鈍い抵抗が薄れたのと同時に掬い上げると、ころりとスコップの先端に遺体の一部が乗っかって。

アリス「……私は貴女のこと嫌いだったのよ。本当はね」

近付いてくる”彼ら”の頭を横薙ぎに払い除けて、遅れて近付く一人の胸部を蹴飛ばす
どれもこれも致命傷にはならなかったけれど、退路は確保することができた


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