【がっこうぐらし】安価ぐらしDAY1【生き延びよう!】
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587: ◆JIAuvu1PvIJ6[saga]
2017/09/19(火) 18:01:35.71 ID:S+JseP3H0
【撤退】


アリス「ミイラ取りがミイラ取りになるわけにも行かないわ」

彼女たちに文句は言われるだろうけれど
そのときは死にたければどうぞ、とお送り出してあげればいい
最善を尽くしたかといわれれば尽くしてはいないけれど
命をかける場面だとは思えないもの……仕方が無い

アリス「せめて一部だけでも持って帰――邪魔よ」

うめき声を上げながら接近する彼らの頭部を叩き飛ばして、一息
ガラス片が飛び散ってはいるけれど、その程度なら仕方が無いと割り切って強く床を蹴り飛ばし駆け出す
雨は止まない、うめき声も途絶えない
割れた窓から入り込む雫が頬に当たるのが煩わしくて拭う

アリス「……煩いわね」

文句を言っても仕方が無いとは思うけれど、”彼ら”に悪態をつきながら一直線にバリケードへと向かってよじ登り、
拾った道具を脇に抱えて飛び降り、接触と同時にぐるりと体を回して衝撃を殺してそのまま駆け、安全圏内のすぐ傍の部屋に駆け込む

アリス「少し……」

扉の隙間から様子を伺うと、バリケードに向かってくるいくつかの影はあったけれど
私を追ってきた様子は特になく、ため息
薄汚れて不快感しかない靴下に気づき、忘れ物を思い出しても後の祭りだ
バリケードを超えてすぐだから回収は楽だろうけれど、今はいい

アリス「……やっぱり、臭うわね」

見開かれた瞳を閉じ、血に塗れている悠里の顔を袖で拭い、髪に触れる
不衛生なのもあるけれど、誰かの血が固まったそれは指通りも悪く
触れば触るほど異臭が漂う
掘り砕き、断ち切った首からは未だに血が滲み出てきて私の服を汚す

アリス「改めて感じると……まぁ、我慢できなくなったのもわかるわ」

聞き手のいない、独り言
聞こえなくなることのない自然の合唱を耳に、ぴりっと痛む唇

アリス「この部屋もダメね……雨漏りする。さっさと戻りましょうか」

連れ帰るのではなく、持って帰る
その結果を彼女達はどう思うだろう、どう見るだろう、どう感じるだろう
かんじたことのない私には何も解らないけれど
あまり良くないことになるということだけは確実だと思った


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