55:名無しNIPPER[saga]
2017/08/25(金) 18:27:47.70 ID:bgrPOq3G0
アライさんは呻き声を上げて倒れこむとそのまま動かなくなってしまった。おじさんはその様子を確認すると、作業台からロープを取り出して
アライさんの手足を縛り、また罠の中に戻して鍵を掛けた。おじさんは男に鍵を返しながら
おじさん「もう喋ってもらっても大丈夫ですよ。アライさんは気絶しただけですから、後は目が覚めるまで待ちましょう」
男「わかりました」
10分後、アライさんが目を覚ました。
アライさん「うう〜…、頭がいたいのだあ……。……!手と足が動かないのだ!?」
おじさん「おはよう、アライさん。アライさんには今からアライちゃんがどうなるかそこで見ててもらうよ」
アライさん「何をするつもりなのだ!ちび達に何かあったら絶対に許さないのだあ!」
おじさん「はいはい…これから準備するから少し待っててね」
おじさんはワニガメの水槽のフタの鍵を外すと、ポンプを使って水を抜き始めた。
おじさん「いつもはやらないんですが…今回はこっちの方が見え易いかと思いまして。
上から覗くのは構いませんが、絶対に手は近づけないで下さい。噛み付かれたら指が無くなりますよ」
男「頼まれてもしませんよ」
水槽の水が抜けきった頃、おじさんは檻からアライちゃんを出しアライさんの前に置いてやる。最後の別れでもさせてやるつもりだろうか。
アライちゃんA「やっとでられたのだー」
アライちゃんB「おかあしゃん、まだうごけないの?」
アライさん「アライさんなら大丈夫なのだ。それよりもちび達、早くここから逃げるのだ!」
アライちゃんA「なんでなのだ?」
アライさん「説明してるヒマはないのだ、アライさん達の危機なのだあ!」
アライちゃんA「よくわからないけどわかったのだー」
アライちゃんB「にげるのだー」
何が起こっているか理解できてないアライちゃん達はこの場から離れようと四つん這いで移動する。
どうやら親の言う事は盲目的に聞くらしい。事情が分かっていれば親を助けようとしていたのかもしれないが…
だがアライちゃん達は出入り口を開けるどころか、どこにあるのかすら分からないので右往左往するだけである。
男とおじさんはその様子を黙って眺めていた。
続く
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