【悪魔のリドル】兎角「一線を越える、ということ」
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18:名無しNIPPER[sage saga]
2017/08/21(月) 22:17:44.93 ID:u1xI7N2CO
 それは言い訳のしようのない状況だった。
 使われていない空き部屋で、互いに一糸纏わぬ姿で、肌を上気させ、抱き合い、互いの秘部をもてあそびあう。

 それでも何か行動をと思った兎角は慌てて晴に手を伸ばした。

「晴……!」

「っ……!」

 しかし伸ばされた手を見た晴は跳び跳ねるように兎角に背を向け部屋を飛び出した。
 晴が部屋を出て廊下を駆ける音が聞こえた。それほどまでに部屋は静かだった。

「は、る……」

 兎角は手を伸ばしたまま固まっていった。
 晴が背を向けた瞬間に自分がどれだけ思慮の足りない行為をしていたのかを思い知らされた。追う気力も残されていなかった。
 兎角はそのままベッドの上で力なくうなだれた。


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