千歌「うぅ……今日も千歌の"コレ"お願いします」ウルウル…ピラ…
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◆wOrB4QIvCI
[sage]
2017/10/25(水) 07:25:13.77 ID:7lsRJ2VP0
◇――――◇
彼女はいつもと変わらず、私たちの目の前で、みんなの目の前で、表彰台の真ん中に立ってみせた。彼女は輝いていて、私は、その輝きを、邪魔しているようにしか思えなかった。
自分の欲望に負けて、あんなことをしたと知られれば、彼女は、一体どんな顔をするのだろう。どんな風に思うのだろう。
高飛び込みの演技中にも、そんなことを考えている自分に腹が立った。自分の保身のことしか考えられない、自分が嫌だった。そしてこんな自分が……曜ちゃんの足を引っ張ってしまうのかと思うと、とてつもなく、情けない気持ちになる。
いつものように、応援しなきゃ、彼女の演技を目に焼き付けて、いつもと同じように感動して元気を貰って、明日からがんばろうって……。
結局できなかった。曜ちゃんがとんでいら姿すら、満足に思い出すことができない。傍にいる果南ちゃんが歓声をあげたのだけが、鮮明に覚えている。
果南「……いやー、流石だね。曜様々だね」
千歌「うん……」
眩しかった。彼女が表彰台で振りまく笑顔も、身体に吸い付く水滴も……。表彰台から私に向けてくれる笑顔が、とてつもなく眩しくて、辛かった。
ごめんね、曜ちゃん……わたし。
果南「……」
果南「曜が来るまで待ってよ」
千歌「……うん」
千歌「あ、あの……」
果南「ん?」
千歌「……曜ちゃんには、言わないで……」
果南「……」
私の消え入るような声を受け止めた果南ちゃんは、最後まで何も言わなかった。そんなの当たり前だ、言わないでなんて、馬鹿みたいなことだっていうのもわかってる。わかっているはずなのに……曜ちゃんに嫌われたくなくって、梨子ちゃんに嫌われたくなくって――みんなとまだ、一緒に、いたくて……。
自分のしたことを隠そうとした発言を、またしてしまった時点で、果南ちゃんの信用は、ゼロに近いだろう。きっと、わたしのことなんて……なんとも思っていないんだろう。わけのわからないモノに支配されて、自分を律せなかった、弱い人だなんて、考えているのかもしれない。
そして、そう思われていても仕方なくって……否定できなくて、今まで仲良くしていたことが、頭に浮かんだ。
果南ちゃんは優しくて、今でも味方でいたいとか、そう言ってくれる。でも、そんなのあるわけないじゃん。仲間にひどいことして、保身に走ってしまう、私なんて……。
結局、曜ちゃんが終わるまで、私と果南ちゃんの間に新しい会話が生まれることは、無かった。
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