29:名無しNIPPER[saga]
2017/11/09(木) 01:14:48.98 ID:BBRlU/0B0
それを見た飼い主の顔が笑顔になった。まるで道の横をふと見たときに、ちょこんと生えた四葉のクローバーを見つけた時のように。
笑顔を保ったまま、歩く速度をやや上げて、飼い主は建物の中に入っていく。
アライさんC「おまえ!どこに行くのだ!?アライさんをほおっておく気なのか!?」
アライさんC「アライさんを助けないと教授がお前を許さないのだ!!」
アライさんC「アライさんは尊い命なんだぞぉ!!宇宙船地球号の船員なんだぞぉ!!」
アライさんC「動物愛護法違反なんだぞぉ!鳥獣保護法違反なんだぞぉ!狩猟法違反なんだぞぉ!!」
アライさんC「お前は犯罪者なんだぞぉ!ガイジなんだぞぉ!!ガイジガイジ!影川!!ガイジ!!!影川!!!ガイジ!きちがい!!犯罪者!!影川!!!」
アライさんC「おまわりさーーーーーん!がいじがあああああああ!!!!はんざいしゃがここにいるっのだあああああああああああああああ!!!」
どこかで覚えてきたであろう言葉を並べて騒ぎ立てているアライさんに応えるため、飼い主は再び庭に出てきた。
その手には警棒型のスタンガンが握られていた。そのスタンガンをカゴの中に突き刺し、電流を流す。
アライさんC「びびじぃっ!?」ビリビリビリビリ
アライさんC「」ビクンッビクンッ
短めのゴキガイジムーブのような動きを取った後、アライさんは白目を剥いて動かなくなった。
二・三度スタンガンから電流を流す。その度にアライさんは痙攣を起こすが動く様子は無い。
だが、死んではいない。フレンズ、そして何より害獣としての生命力があるのだ。アライさんがこの程度で死ぬはずがない。
飼い主はカゴ罠の鍵を外し、片手で拳銃を構えながらカゴ罠を開ける。
銃口を至近距離に近づけたまま、アライさんの毒々しい縞模様の尻尾を掴んだ。
尻尾で吊り下げられている形になり、アライさんの身体が真っ逆さまに、宙ぶらりんになる。
起きる気配が無い事を確認して、飼い主は微笑んだ。
そのままアライさんを前後左右にぶらぶらと揺らして遊びながら、建物の中に入って行った。
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