おくさまはおきつねさま
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160:名無しNIPPER[saga]
2017/12/04(月) 19:59:22.68 ID:I83lcKI00

廊下に出て朝起きた和室を目指す。妙に廊下が長く感じる。日が昇りきる前の朝の空気は家内まで冷やす。床と接する足裏の体温は一歩ごとに下がっていく気がした。



『この家の廊下ってなんか寒いですよね』



誰かと一緒にここを歩いた夜の記憶が蘇る。誰だったかはまだ思い出せない。

いつか見た夢だったかもしれない。疲れた身体が創り出した妄想だったかもしれない。
でも、この記憶が大切だってことだけは……

(確かで……)

根拠のない確信。自分の記憶と本体が全くの別人のパーツにすら思えてさらなる頭痛を呼び、吐き気をもよおす。



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