アライさんの脳天をスコープの照準に捉え、静かに引き金を引く14
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566: ◆19vndrf8Aw[saga]
2017/12/03(日) 20:33:31.93 ID:L7iZ2RQLo
…

大型スクリーンに、ビデオメッセージが流れる。

ブラウンP『やあ、みんな。漫画家のタイリクオオカミだよ』

観客達『YEAAAAHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHH!!!!』

ビデオメッセージだというのに、大歓声が上がった。
ブラウンPの漫画には世界中にファンがいる。
作者の容態が悪化していると聞いたファンは心配していたため、肉声が聞けたことが嬉しいようだ。



…もっとも。
彼女の熱狂的なファンは、『漫画以外の作品』にもついている。
当然だが、そちらの作品については一切触れないようだ。
というか、アライさんを受け入れる空気のあるこの会場ではタブーである。



ブラウンP『私は今日、訳あって来れない。ちょっと…危うく警察沙汰になりかけて。誰も怪我はなかったんだけど。まあ…病気の治療の日と重なってしまったんだ』

観客『…!?』ザワッ
観客達は、ブラウンPから感じる雰囲気に違和感を感じていた。
いつものような、『楽しそうな余裕』が全く感じられなかった。

ブラウンPは、まるで…ロボットか何かのように、淡々と話し続けた。

ブラウンP『…私は、皆のように、歌や躍りは披露できない。だけど、物品販売ブースではいろいろ用意してるから、そっちも見ていってね』

ブラウンP『…私を今まで支持してくれてありがとう。残念だけど、またしばらく、漫画は休載になる』

ブラウンP『…再開時期は未定だ。…まあ、私の元アシスタントが書く漫画に、私がアシスタントとして参加しているから…』

ブラウンP『そっちをよろしく頼むよ。それじゃあね』

ビデオメッセージは終わった。

観客達『…』パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ…

なんだか脱け殻のようになってしまったブラウンPの姿に、
観客達は戸惑いと不安が隠せなかった。

それでも、自分たちへメッセージを届けてくれたこと。
その気持ちに感謝し、観客は拍手を贈った。


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