八幡「最近奉仕部の椅子が湿ってる……」
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2:名無しNIPPER
2017/12/02(土) 11:48:13.88 ID:yXzH6IQJ0
八幡(……今日も湿ってる)

 日は変わって月曜日。

 金曜日の椅子の湿り具合で言えば、月曜日にもなれば確実に乾いているはずなのだが、しかしその感触は消えてはいなかった。

 別に座っているのに耐えられないというほどの湿り方ではないのだが、しかしこの椅子に座っているのはどうにもすわりが悪い。

 心なしか貧乏ゆすりの回数が増える。

 暫く本を読んでいると、よくよく考えれば椅子を変えれば済む話だということに気が付いた。

 俺は読んでいた本をたたみ、隅の方に積んである椅子を適当に引っ張り出して、いつもの椅子と交換した。

 雪ノ下は訝し気な目でこちらを見てくる――と思ったら、特に気にすることなく優雅に紅茶を嗜んでいる。

 由比ヶ浜が携帯をいじりながら、ちらちらとこちらの様子を窺ってきたので、俺は言い訳をするように言った。

八幡「すまん。この椅子ちょっとすわりが悪かったんでな、他の椅子と交換してただけだ」

結衣「そっ、そうなんだー。ごめんね、ちらちら見て」

八幡「いや、俺もなんも言わずに変えてたからな。気になるのはしゃーないだろ」

雪乃「…………」

 由比ヶ浜と会話をしている間も、雪ノ下は終始無言だった。
 
 普段なら口の一つも挟んできそうなものを、どうにも様子がおかしいように思う。

 よく見ると頬がちょっと赤いし、風邪か何か? 
 
 由比ヶ浜も同じように頬を染めている。

 別に照れるような話もしていないと思うんだが……。

 俺は首を傾げながら、また本を読んで時間をつぶすのだった。


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