イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」
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174: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2018/04/15(日) 02:00:52.15 ID:FSr60a1M0
…ある朝・食堂…

リットリオ「ふーん、ふふーん♪」食パンにイタリア生まれで圧倒的人気のヘーゼルナッツ入りチョコレートスプレッド「ヌテラ」を塗りつつ、ひどくご機嫌なリットリオ…

提督「あら。ずいぶんご機嫌ね、リットリオ?」

リットリオ「ふふふっ、分かっちゃいますかぁ?」

提督「それはそうよ…私にも頂戴?」

リットリオ「はいはーい♪」ヌテラをスプーンでしゃくってパンに塗ってくれるリットリオ…

ライモン「あ、わたしにも一口……そう言えば」

提督「んー?」

ライモン「みなさんはこれの名前…なんて呼んでます?」(1964年解役)

提督「え?…「ヌテラ」だけど?」

ライモン「カヴールさんは?」

カヴール「そうねぇ…「スーペルクレマ・ジャンドゥーヤ」かしら……美味しいわよね?」(1945年トリエステ港で戦没)

ライモン「やっぱり…ガリバルディはどうですか?」

ガリバルディ「え、私は「ヌテラ」だけど?」(1972年解役)

ライモン「そうですよね…あ、グレカーレはどっちですか?」

グレカーレ(マエストラーレ級駆逐艦)「あー、ライモンドの言いたいことが分かったかも…ちょうど私がお役御免になった年に名前が変わったんだよね♪」(※グレカーレ…1964年解役。この年「スーペルクレマ・ジャンドゥーヤ」が「ヌテラ」へ品名変更)

提督「もしかして、微妙な世代ごとのギャップ…ってこと?」

ライモン「ええ、そうなんですよ…いつもはなんて言うこともないんですが、時々話が合わなくて……ですよね、グレカーレ?」

グレカーレ「うんうん、それは分かるかも…私だって、お姉ちゃんたちがお菓子のプラスチック容器とかを取っておくの理解できないもん」

ガリバルディ「あー…それ、アブルッツィもやってたわ……「プラスチックって軽くて透明ですごいわよね!」とか言って」

ライモン「失礼ながら…カヴールさんはプラスチックではなくて「ベークライト」ってよく言いますよね」

カヴール「むぅ…おばあちゃんで悪かったですね」

提督「なるほどね……で、結局リットリオはどうしてそんなに嬉しそうなの?」

リットリオ「それはですねっ、夏季休暇で買ったものが今日届くからなんです♪」

提督「へぇぇ…それにしてもずいぶん時間がかかったわね?……夏休みが明けて、もうかれこれ二週間は過ぎているのに」

リットリオ「いえいえ、ちょっと大きめの買い物でしたから♪」

提督「そう、もしよかったら見せてね♪」

リットリオ「もちろんですっ…ね、ローマ♪」

ローマ「ええ…それにしても、姉さんったらお店から連絡が入って以来ずっとこの調子で……可愛いけどいい加減飽きてきたわ…」

提督「まぁまぁ…楽しみなことが待っているなんて良いことじゃない♪」

ヴェネト「ですね…それに私もその恩恵にあずかる予定なので、なおの事楽しみです♪」

提督「姉妹仲良しで何よりだわ…ディアナも一緒にコーヒーをどう?」

ディアナ「せっかくですし頂きます…よしなに♪」

提督「ディアナも相変わらず弓は冴えているみたいね?」(※ディアナ…ギリシャ神話ではアルテミス。狩りと月の女神で処女とされ、裸を見たりすると無慈悲な報復に遭う)

ディアナ「ええ、とてもよろしい具合です」

提督「結構…ところで哨戒組は?」

カヴール「まだお風呂ですよ…汗をかいた後のお風呂は気持ちいいですから♪」

提督「まだまだ暑いものねぇ……それなのに…」ちらりと食堂の一角に視線を向ける…

ヴァイス提督「本日は私が0930時より図上演習。その間に二人は1030までギムナジウム(運動場)で体力トレーニングに励め。メニューは私が作成してある…30分経過した所で五分休憩を挟み、水分200ミリリットルを摂取すること……昼食後は各自の判断で過ごしてよろしい、以上だ」

ビスマルク「ヤヴォール!」

ティルピッツ「ヤヴォール!」ピシッとプレスのきいた濃い灰色のスラックスにネクタイを締め、かちりとかかとを合わせる艦娘二人…

提督「…暑苦しいことこの上ないわね……」



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