イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」
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[sage saga]
2018/04/30(月) 01:19:04.19 ID:KQGGRw0c0
…食堂…
提督「それじゃあ…乾杯♪」
ガラテア「乾杯…♪」年代もののワインが入ったグラスをこつん…と合わせ、シレーナ級着任にかこつけて「食後の一杯」を楽しむ提督と艦娘たち
シレーナ「あぁ、何と美味しいんでしょ…う♪」ベルカント唱法のように声を震わせ、節をつけるシレーナ……それを聞いただけで近くにいた数人がとろりと表情を崩し、吸い寄せられるように近くの席に座った…
シレーナ「ららら…ぁ♪」歌に聞きほれて近寄った人を襲うという「シレーナ」(セイレーン)だけに、ふらふらと近寄ってきた数人を見てニヤリといやらしい笑みを浮かべた…
提督「…」提督は無言でレコードやCDの並んでいる一角に行くと、クラシックのCDをセットする……途端に「カルメン」からシンバルの音もけたたましい「トレアドール」(闘牛士の歌)が流れ、シレーナのささやくような歌声をかき消す…
ニコロソ・ダ・レッコ(ナヴィガトリ級駆逐艦…提督の通称「ニコ」)「はぁぁ…あれ?」
ジョヴァンニ・ダ・ヴェラサーノ(ナヴィガトリ級)「ふぁぁ……えっ?」
ニコロ・ツェーノ(ナヴィガトリ級)「はへぇ……んんっ?」
シレーナ「あぁ…ら、残念ねぇ……らら♪」
ニコ「なるほど、何だかむしょうに隣に座りたくなったのは「シレーナ」だからか///」
ヴェラサーノ「危ないあぶない……シレーナなんて船乗りには大敵じゃない…」大航海時代の「航海者」から艦名が来ているナヴィガトリ級だけにシレーネの歌声には弱い…ナポレオンのような三角帽子をかぶった自分の頭をげんこつで小突きながら、首をぶんぶん振った…
提督「ふぅ、危なかったわね…」
…いくらシレーナの「魔性の歌声」を防いだとはいえ昼下がりの気だるい時間に「カルメン」は厳しすぎるので、提督は甘いフルートアレンジのクラシック集をセットして席に戻った……席の両隣には「アメティスタ」(紫水晶)と「スメラルド」(エメラルド)が座り、他にもライモンや重巡の「トレント」、コルヴェット艦の「ガッビアーノ」などもいて、グレイ提督の随伴艦「エメラルド」はエメラルド同士「スメラルド」と一緒にワインを味わっている…
シレーナ「もう、邪魔をしないで……ルルル…ララ…♪」
提督「んっ…く///」聞いているだけで下腹部がうずくようなシレーナの甘い歌声を聞かないよう、一生懸命クラシックに耳を傾ける…
ライモン「んっ…提督、この曲はロッシーニの……///」
提督「ええ、「セミラーミデ」の序曲よ……ん///」
シレーナ「もう…私の歌を聞いてくれないなら他の娘に聞かせて来るから……それじゃあ、チャオ…らら♪」
提督「ふぅぅ…」
ライモン「すみません…わたし、ちょっと化粧室に……///」
ガラテア「本当にシレーナお姉さまは……船乗りを惑わせるイケナイ女(ひと)ね…♪」
提督「みたいね……そう言えばトレント」
トレント「はい、何でしょう?」
提督「10月4日は貴女の「二度目のお誕生日」ね……お料理は何がいい?」
ディアマンテ「あら…トレントは二度もお誕生日会をするのですか」
トレント「いえ、私はいいって言ったのですが……提督が…///」軍艦史上初の「バルバス・バウ」を採用したりと革新的な設計で、大戦に参加したイタリア重巡の七隻では最古参……しかしながら軽防御で、当初「軽巡」扱いだったこともあり立ち位置があいまいで控えめな性格の「トレント」と「トリエステ」…ディアマンテに首を傾げられると真っ赤になって恥ずかしがっている…
提督「ふふ、そこは史実通りに……というわけなの♪」
………
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