イタリア百合提督(その2)「タラントに二輪の百合の花」
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213: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2018/05/02(水) 03:00:31.80 ID:s8RH1uUg0
…大型潜水艦「アルキメーデ」級の部屋…


提督「こんばんは……お邪魔してもいいかしら?」入り口のドアには「アルキメーデのアトリエ」とお洒落な飾りのついた木のプレートがかかっていて、ノックをしたり開け閉めするたびにマヌケな感じで傾くのがお約束になっていた…

ガリレオ・ガリレイ(アルキメーデ級)「はーい、どなた?」

提督「私とライモンだけど…入っても大丈夫?」

ガリレオ・フェラリス(アルキメーデ級)「あぁ、提督……どうぞ入って下さい」

提督「それじゃあ失礼して……うわ」


…二隻はスペイン内乱時にフランコ側に渡ってしまったが、残り二隻も学者の名前を持つ大型潜「アルキメーデ」(アルキメデス)級と、他にも艦名に学者の名前がついている潜水艦が集まっている……中世の科学者は多かれ少なかれ「錬金術」をたしなんでいたせいか、みんな可愛らしいケープやマント、おしゃれな飾り付きの帽子や羽根飾りを身に着け、装飾のついた杖を持っていたり、丸底フラスコを揺すぶっている……談話室のスペースには科学の本や雑誌、草花の干したものや羽根や石ころが散らばり、火事にならないようレンガで囲われた中央部には、小ぶりながら立派な脚付きの丸釜が置いてある…


ガルヴァーニ(ブリン級大型潜)「それで…提督もやっと私の実験に参加してくれる気になったの?」…神経伝達は電気信号であることを発見して「神経生理学」の開祖となり、それが「ヴォルタ(ボルタ)電池」の発明にもつながった科学者「ルイージ・ガルヴァーニ」……とはいえ「カエルの脚に金属板をくっつける」という実験のためか、からかい半分でマッドサイエンティストのようなふりをしている……

提督「そうね…遠慮しておくわ♪」

ガルヴァーニ「残念だ…ライモンドはどうかな?」

ライモン「嫌ですよ……この間の「静電気マッサージ」はひどかったですし…しばらくしびれて口がきけなかったじゃないですか」

ガルヴァーニ「それだから面白いのよ……ほら、あげるわ」

ライモン「ひゃあ…っ!?」

ガルヴァーニ「大丈夫、偽物よ」樹脂でできたカエルの後脚を二本の指でつまみ、ぶらん…とぶら下げた

ライモン「もう、ガルヴァーニ…!」

カエル「……ケロッ!」

ライモン「うわ…っ!?」

トリチェリ(ブリン級)「もう、ガルヴァーニったら…止めてあげなさい?」


…包囲された紅海から脱出を図るも対潜グループに捕捉され、英駆逐艦三、スループ一隻と浮上砲戦を余儀なくされたが、駆逐艦「カルトゥーム」を返り討ちにしスループ「ショアハム」も損傷させ、乗員が脱出してから艦を自沈…とイタリア潜の中でも特に勇敢に戦った大型潜「トリチェリ(�U)」……それだけに大型潜水艦たちの間ではかなり尊敬されている…艦名は物理・数学者で「ガリレオ・ガリレイ」の弟子「エヴァンジェリスタ・トリチェリ」で、大気圧を測るのに「片方が閉じた筒を水銀の中に沈めても中はいっぱいにならず、上の方に真空が出来る」という「トリチェリの真空」を発見した人物……それだけにガリレオを「先生」と言って尊敬し、ガリレオの略号が「GL」だけに、百合についても英才教育を受けている……


ガルヴァーニ「仕方ないわね……ライモンド、鳴き声はこれのせいよ」指で押すと「ケロッ!」と音がなるおもちゃを、隠していた左手から出す…

ライモン「あぁ、もう…」

トリチェリ「それで、何のご用なのかしら……先生も気になるでしょ?」

ガリレイ「まぁそうね。提督、ご用は何かしら?」天体望遠鏡を初めて作ったガリレオだけに腰のベルトには望遠鏡を挟んでいるが、片方の手はしっかりトリチェリの腰に回している…

提督「あー…実を言うとかくかくしかじかで……」

レオナルド・ダ・ヴィンチ(マルコーニ級)「なるほど…そう言うことならこの「不世出の天才」ダ・ヴィンチに任せておいて♪」

…普段から木、歯車、滑車、それにロープだけで便利な…時にはアイデア倒れな発明品を作っているダ・ヴィンチ……今回はえんじ色のケープに羽の形をした飾りが付いた杖、羽根つきのベレーのような帽子をかぶっていて、服は長袖なのになぜかおへそが出ている……提督にはよく分からなかったが、「砂時計」を腰から提げているのはその格好にとって欠かせない意味があるらしい…

提督「お願いするわ……とりあえずおかしな薬とか、変なものとかは作ってないわよね?」

ダ・ヴィンチ「ふむ、そうねぇ……」

ライモン「もしかしたらたまたまなのかもしれません……私たちは別にどうともなっていませんし」

ダ・ヴィンチ「むー……この間作った薬は何だったかしら」

ガリレイ「あれは疲労回復に効果のある栄養剤だったわ」

ダ・ヴィンチ「その後は?」

トリチェリ「確か育毛剤で名前が「竹林」だとか何とか言っていませんでした?……確かチェザーレが「最近髪のコシが無くなった気がする」とか何とか言って…」

ダ・ヴィンチ「あぁ、そうだったわね…無いなかでどうにか竹の板を探してきて作ったのよね」

提督「……意外と色々やっているのね」


………




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