374:塔の主 ◆B2ErFCUzdE[sage saga]
2018/01/18(木) 22:22:07.94 ID:cx9u/vPE0
「―はっ」
ぱちりとギンガの目が開いた。
(どこだ。ここは―)
「うほほ〜♥ これはよいモノをお持ちですなぁ。眼福眼福ぅ!」
(!この声は…あの淫魔か…)
バシャバシャバシャ。
楽し気にはしゃぐ男の声とシャッター音。
(不覚…やはり囚われてしまったのか。
しかし拙者は一体…ここで何をされているのか…)
怪しげなカメラの力で囚われたはずのギンガは周囲の状況から自分の置かれた状況を把握しようとした。
した…のだが。
(これは…なぜ拙者は…こんな姿になっている?)
あまりにも奇怪な状況で理解が追い付かない。
何らかの術が行使されたのか、犬のような四つん這いの姿勢のまま、立ち上がることができない。
そしてなによりも、自分の衣装。
いつもの黒装束ではなく、身に着けていたのは白黒のまだら模様…例えるなら乳牛をイメージさせるようなビキニ衣装だった。
しかもご丁寧にも頭には牛角を模したカチューシャ、首には首輪にカウベルまで装着させられている。
(着替えさせられたのか…それにしても淫魔らしい、品のないセンスだ)
普段は黒装束に隠されてはいるが、ギンガの肉体は男好きのする豊乳豊尻のナイスバディだ。
今その魅力的な身体を包むのは際どい乳牛ビキニのみ。
むっちりとしたバストを包み込むビキニトップやヒップのお肉に食い込むパンツは、今にもはじけ飛びそうなほどパツパツだ。
(しかしまずい…本当に立ち上がれん。動けないというわけではないが)
四つん這いのまま体術を駆使して戦うという選択肢もあるにはあるが、相手の力が未知数すぎる。
ここは様子見に徹するべきだという考えに至ったところで―
『コスプレさせイヤー』が語り掛けてきた。
「おっと!だいぶ意識が戻ってきたみたいですなぁ。とりあえず撮影は始めさせてもらってるよーん」
バシャッ。ギンガに話しかけながらもシャッターを押す手を止めるつもりはないらしい。
「―ここはどこだ。お前は何をしている」
「撮影だって言ってるでしょー。ここはボクの隠れ家兼撮影用スタジオ。キミはボクの次なる作品のモデルに選ばれたのですぞ!」
バシャバシャと炊かれるフラッシュにギンガがうっとうしそうに目を背ける。
「モデルだと。拙者が貴様の戯れ言に付き合うとでも思っているのか」
「と・こ・ろ・が付き合わざるを得ないんですなー。
もう気づいてるんじゃないですかな?自分が立ち上がれないこと」
「ちっ…やはりこれも貴様の仕業か」
メス犬の―いや、メス牛のような姿勢で忌々しげに舌打ちするギンガ。
「そう、『着替えさせられた女性はその衣装の役になりきってしまう』これがボクの得意技さぁー。
キミの場合は精神までは完全に『なりきって』いないみたいだですな。まあ時間の問題ですけど」
(悔しいがこいつの言う通りだ)
くノ一として精神攻撃に耐える為の修行を重ねているとはいえ、やはり限界というものはある。
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