708:塔の主 ◆B2ErFCUzdE[sage saga]
2018/02/22(木) 23:04:52.82 ID:oT+Yq1R80
アリス「…!?」
ウイル「ふふっ、あなたもお友達が一緒のほうが嬉しいでしょう?さぁ触手ちゃんたち。あの人たちも捕まえちゃいなさいっ」
だめだ。まただれかが。
なかまがひどいめにあってしまう。
アリス「や…やめ…」
げんきなミルキィ。やさしくしてくれるクチナ。
たすけなきゃ。たすけなきゃ。
アリス「 や め ろ ッ ッ ッ ! !」
アリスはほぼ無意識のうちにウェストポーチから 銀の鍵 を引き抜いていた。
ウイル「!? な、なによそれは…何かのマジックアイテム…なの?」
アリス「 うあああアアアッッッ!!! 」
渾身の力をこめるかのように、鍵を持つ手を振りかぶると―
ズゴンッ!
何もないハズの空間に…『銀の鍵』を突き立てた。
アリスはそのまま、手首をひねりカギを回す。
ガッシャァァァン…!
何かが開錠されたような音がダンジョン内に反響した。
続いて重い扉が開くかのような轟音が轟き。
カギの突き刺さった空間からは眩い光が溢れだした。
それは奇怪な虹色の光だ。
ウイル「な…なに…これ…」
目の前で起こった不可思議な現象を前に茫然とするウイル。
(魔力…でもこれは私たちの使う類のモノじゃない。根源からして違う…なんなの…!)
ウイル「やばい…やばい…! 何かわからないけど離れなきゃ!」
ウイルはワープホールを開くための術を唱え始める。
「オープン・ザ・ワープホ…」
だが…術を唱え終わることはできなかった。
ワープホールを開こうと印を結んだウイルの手を、支配下にあったはずの触手が絡めとったのだ。
ウイル「あ、あああ…わ、私の力が逆流している…触手のコントロールが…利かない!」
触手たちは腕どころか、ウイルの身体を雁字搦めにするように巻き付いていく。
まるで今度はアリスに従うかのように。
ウイル「なんなの!?あなた一体なんなのよぉ〜ッ!」
アリス「りーだー…つばき…たすけるよ…みんなを…」
もがくウイルの身体にアリスが抱擁するようにしがみついた。
その二人をさらに触手たちが絡めとり…二人の身体は虹色の光の渦に飲み込まれていく。
「きゃ あ あ あ ぁ ぁ ぁ ・・・」
やがて光の渦は小さくなり…空間の振動とともに消えてなくなった。
アリスとウイルを飲み込んだままで。
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