83:名無しNIPPER[saga]
2018/02/03(土) 21:59:33.26 ID:N3n9cBeCO
「……イムヤ」
「あなたが悪いの。イムヤが居るのに他の女、しかもクズの売女なんて」
磔にされた時点で何もかも狂っているとは思うけれど。
そもそも、媚薬だか精力剤だか謎の、
成分も副作用も不明な何かを飲まされていたであろうことも狂気だけれど。
絶世、と言ってもいい美少女が十人並みの俺にこんなことをするのもイカれているけれど。
「やめろ、やめろよイムヤ……イムヤぁ」
巨大な裁ち鋏が俺の軍服を寸断し斬り刻み布切れ未満のゴミクズに変えていく。
冷たい刃が時折肌に触れることが背筋を凍らせる程恐ろしい。
愛、愛?
愛って何だろう?
当然こんな子に好かれていることに嫌悪なんて感じない。
ちょっと頭がいいだけの青二才。
評判の風俗にときめくそれなりの変態。
或いは一般的男の子。
そんなやつにこの愛は、重くない?
どういうこと? 何が起こっているの? パニック? パニクっていい? どうしたらいいの?
「あなたが悪いの、あなたが悪いの、あなたが悪いの……イムヤがいるのに、イムヤがいるのに」
「ま、まだ間に合っヒッ! 」
ベッドサイドの僅かなライトでしか照らされない薄暗闇に一際光る鋏が食い込む。
太腿って切るもの? いや、刺すものだっけ?
「いっ、たいっーーーー…………! 」
「黙って」
「ーーーー」
寸断されて見る影も無い衣服が下着ごとまとめて放り投げられる。
大の男が呆気なく剥かれて、嗚呼、無様を晒している。
「あはっ、これじゃあお仕置きにならないかもっ……! 」
「…………」
【二度目は無いって言ったよ? 】
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9.惹かれていたのにッ
ゾロ目.男は狼
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