モノクマ「深夜枠に移動になっちゃった」白銀「えっ?」【安価コンマスレ】
1- 20
368: ◆VLMTLz8tjA[saga]
2018/06/03(日) 20:45:07.56 ID:THjwkF260

「………さん! 起……くだ…!……解……ん!」

眠っている男の身体が揺すられている。激しい振動を煩わしく思ったか、男が不機嫌そうに目を開けると黒髪の女が居た。青い制服の中で揺れる大きな乳房。頭の後ろに大きな黄色いリボン。首元には鈴。心配そうに歪められた可愛い顔。男の上に跨り、その顔を覗き込んでくる女は茶柱転子だった。―――違和感と既視感。

茶柱「起きて下さい、解斗さん!」

百田「………てん………あ、れっ?」

そして、目を覚ました男の名前は百田解斗だった。寝ぼけた顔をする彼の肩がまた揺すられる。だけど、眠くて頭が回らないらしい。彼が回想しようとするのは先程の光景。少し前にも似たようなことが有った。その筈だ。その筈なのに、もやが掛かったように何も思い出せない。さっきまで確か……。

茶柱「っ!大丈夫ですか、解斗さん!」

百田「あ、ああ!大丈夫だ。何も問題ねえ!」

耳元で炸裂した大声に眠気が消し飛び、思わず百田は飛び起きた。冴えた頭で周りを見回してみると、目に入り込むのはラブホテルのようなピンクだらけの内装。ラブアパートだ。――――――そうだ。
何かを思い出してきたのか、百田の目が見開かれていく。

百田「他の奴らは何処だ!?さっきの眠気は天海にやられたのか!?」

茶柱「ひうっ!?」

胸を撫で下ろしていた茶柱の両肩を掴み、百田は問いかけた。何故か赤面されるが、彼にしてみればそれ所ではない。顔が触れ合いそうな至近距離で怒鳴りつけるように安否を尋ねる。さっきの眠気とは、作戦会議をしていた際に襲ってきた眠気の事だろう。全員が一斉に眠ったのだ。どう考えても人為的。恐らくは催眠ガスか何かである。

茶柱「わ、わかりません。転子も別の部屋で目を覚まして、でも誰も居なくて。探し回っていたら、真宮寺さんと出会って、それでこの部屋で百田さんを発見して……あ、ここもさっきまで作戦会議していた部屋とは違います!皆、ばらばらの部屋に移動させられたみたいです!」

百田「……あ?ばらばらに移動させられたって、なんの為に?それに、あんな大人数どうや………いや、そこはどうにでもなるか。……あ、わりぃ」

茶柱「……あ」

段々と状況が判って落ち着いたのか、百田が納得の表情を浮かべ、茶柱を解放する。名残惜しそうな女の視線に気付いていないのか、軽く手足を動かして調子を確かめていく。何処にも異常はないし、拘束もされてない。じゃあ何で眠らされたんだという疑問は残るが、どうでも良い。座ったままの百田の身体に熱が宿っていく。熱とは即ち、太陽のように熱い戦意だ。

百田「うっし!じゃあ、さっさと助けに行こうぜ!取り敢えずマザーモノクマに会えば全員の居場所も脱出方法だって判る筈だ!そうでなくても扉を開けていけば他の連中と合流出来るだろ!天海達が出てきたら、そのままぶっ飛ばす!」

拳を打ち付けながら男が叫ぶ。こういう時の彼は中々に速い。罠だのなんだのとうだうだ考えもせず、やるべきことだけ思い描いている。マザーモノクマを見つけた部屋は222号室だった。救出の邪魔や見張りを行なっているであろうスペアボディ達は確かに強い。東条さえも敗北した。それが何体も居る。はっきり言って、普通に攻め込まれていたら負ける筈の戦力差。だが、それでも尚、彼は燃えていた。彼が助手と定めた探偵が居ないのは残念だが、自分達三人なら出来ない事は無いと確信している。
―――――――――違和感。

百田「……ぁ……ん、にん?」

思い浮かんだ単語を茫然と彼は呟いた。覇気が一瞬で消え去り、急激に顔から色が抜け落ちていく。

とてつもなく嫌な感じがする。冷や汗さえもかけない寒気。絶対に忘れてはならない何かを無くしたような、空っぽの宝箱を見せつけられたような、そんな奇妙な感覚だった。

茶柱「…………いえ、もう急ぐ必要はありませんよ」

百田「……てん、こ?」

土気色の顔をする彼の身体を正面から女が抱き締めた。百田が首を回すが、視界は黄色いリボンに塞がれ、何も見えない。自分の肩に乗っている女がどういう表情をしているのか判らない。ただ、暖かい彼女の体が百田を包み込む。鼻腔をくすぐるシャンプーの仄かな匂い。背中に回された両腕によって、豊満な乳房が固い胸筋を圧迫してくる。ドクンドクンと激しい鼓動が伝わってくる極上の抱き心地。だが、雄の本能が警鐘を鳴らしている。

茶柱「恐らく天海さんは東条さんに殺されました」

びくりと百田の身体が弾む。囁かれた内容のインパクトの所為ではない。うなじが軽く舐められたのだ。声もあからさまに濡れている。

茶柱「他のスペアボディもゴン太さんが倒している筈です。夢野さんも他の部屋で見つけてますし、白銀さんも結局は味方です」

耳に入ってくる言葉は吉報としか言えない事ばかり。勿論、真偽は不明だし、疑問も無数に増えてくる。だけど、脳が情報を上手く処理できない。気が付いたら、押し倒されていた。頬を撫でる仕草が蠱惑的過ぎる。鼻息が荒くなってきた。発情の気配。鈍い男でも判る位に誘われている。

茶柱「……ですから、結ばれる時間は十分あります。心配をかけてくれた分、たっぷりと転子を愛してくださいね」

見下ろしてくる茶柱転子の顔は火照りに火照り、涎を垂らしそうなまでに、雌としての笑みを浮かべていた。


茶柱「解斗さんの恋人は――――――転子だけなんですから」


濁り切った目を見上げながら、三人という数字の内訳について百田は考える。
茶柱と百田とあと一人。最後の一人とは誰だったか。それがどうしても思い出せない。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


百田におけるエンディング分岐点が再び到来。
ぶっちゃけると、ここか後一つの部屋番号を選ばなかったら、見れませんでした。
まあ、ここまで書いてたら大体は透けてるとは思います。ですが、それとは関係なく展開募集。

↓1〜3でここから見てみたい展開の書き込みどうぞ。※ただし、病み部屋ですので今まで以上に捻くれた解釈をする可能性が有ります。
※あと、なんかトリップが変になったんで変えました。混乱させるようなことしてしまい、すみません。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
462Res/304.26 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice