モノクマ「深夜枠に移動になっちゃった」白銀「えっ?」【安価コンマスレ】
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4: ◆l29qlKqfi.[saga]
2018/01/28(日) 21:29:19.09 ID:aLT2V5Vn0
次の日の朝、食堂にて

茶柱「皆さん、おはようございます!」

東条「おはよう」
春川「おはよう」
白銀「……う、うん。おはよう」

そこで微かな違和感。皆、何処か余所余所しい。東条と春川は澄ましたものだが、いつになく空気が固い。それに配置も妙だ。ニヤニヤとした笑みを浮かべる王馬の両隣には矢鱈と不機嫌そうな百田と悲しそうな赤松が陣取っており、ゴン太が居心地悪そうに俯いている。

入間「ヒッハアァァ!!淫乱茶バネゴキブリ!昨日もお楽しみだっ………」ドンっ!

何時もの調子で何かを喋ろうとした入間のお尻が椅子越しに背中から蹴られる。衝撃は大きい。明らかにわざとだ。大きくぐらついた入間が手に持つ皿を落としかけ、苛立ちながら振り返る。

入間「ってえな。なにす……ヒイィィ!!?」


夢野「悪いの。つい足が滑った」


其処には夢野が居た。茶柱からはその表情が見えない。だが、先ほどまでの勢いが嘘のように入間が怯えた声を出す。幼女にしか見えない彼女の表情に何があるというのか。だが、冷たい声は確かに怖いものがある。

入間「な、なんだよ。俺様はただ」

夢野「……ふん」

そんな入間を無視し、茶柱の横を通り過ぎようとする夢野。どうやら食事が終わったらしい。彼女にしては妙に早い。というよりも皆早過ぎる?何故、こんなにも早く集まっている?

茶柱「ゆ、夢野さん。どうかしたんですか?」

不安が滲み出したような声にピタリと止まる夢野。くるりと振り返る彼女の顔は意外というべきか、不思議そうに目を見開いていた。が、すぐに納得したように、そして何処か安心したように表情を緩めた。

夢野「生徒手帳を持っておるか」

茶柱「え、ええ。はい。あ!」

躊躇なく差し出した手帳を勢いよく引ったくった夢野は何かしら操作していく。普段からは考えられない俊敏な動作だった。茶柱からは画面が見えない。まるで其処に移った何かを隠しているようだ。

茶柱「何をされているのですか?」

夢野「……なんでもないわい」

操作が終わったのか、あっさりと手帳を返した夢野は今度こそ食堂を出ていこうとする。
茶柱は何気なく手渡された手帳を見るが、いつも通りの画面であった。

王馬「へえ!夢野ちゃんてばツンデレなんだね!超やっさしい!!でも、良いのかなあ!そんなにあからさまにやったら手帳に何かあるってばれちゃうよ!」

百田「っ!このっ!」

その背中に声が掛かるが、夢野は無視して出ていった。そして、始まる王馬と百田の口論。だが、今回はいつもとは違って百田が本気で怒っているらしく襟首まで掴んでいる。慌てだす周囲。明らかにいつもと違う面々の様子に茶柱は困惑する。

東条「気にしなくていいわ。朝食を持ってくるから席に着いてくれないかしら」

茶柱「え、ええ。ありがとうございます」

だが、視界を遮るように入った東条に勧められ、茶柱は席に着く。それでも尚、耳に届く怒鳴り声。傍の春川も静かだが、よく見れば不機嫌そうに箸を動かしていた。いつもと何かが違う。だが、茶柱は誰にも何も聞けず、東条の持ってくる朝食を待つ事しかできない。王馬が言っていた手帳をよく見てみるが、大した変化は見られない。小さく縮こまったまま手帳をじっと見つめるその姿は合気道家というより唯の女子高生だった。


夜に移行。誰が何をするか
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