モノクマ「深夜枠に移動になっちゃった」白銀「えっ?」【安価コンマスレ】
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◆1SKn6znVT2
[saga]
2018/12/02(日) 10:51:57.40 ID:Bx5o7+iK0
>>282
の続きです。
「はぁ…はぁ……っ!」
幼い少年の顔に滴るのは大量の汗。らしからぬ真剣な表情には焦り。
肩で呼吸を繰り返す王馬小吉は先程まで全力で廊下を走っていた。片っ端から扉を開けて探し続けていた。恐らくは見つかったとしても命の危険性まではないと判っていたが、必死に最速で全力で探し続けていた。
「折角、手に入れたのにっ。……おう…っ…まぁ」
そして、遂に辿り着いた正解の部屋“228”。其処には一人の少女が居た。
ベッドの上で泣きじゃくる小さな女の子が居た。顔を手で覆い、俯いているから表情は判らない。だが、幼児染みた体型と赤い髪から誰なのかは判る。夢野秘密子だ。
「……夢野ちゃん?」
毛布から食み出ている上半身は裸であり、よからぬ想像を働かせてしまうのも仕方ないだろう。
自然、歩み寄る王馬の声には震えが混じり、足取りも覚束ないものになってしまう。
だが、室内はそこまで広くない。数十秒もしない内に王馬はベッドの傍に辿り着き、赤い旋毛を見下ろすことになる。肩を震わせながら泣く彼女の姿は酷く弱弱しい。――――――まさか間に合わなかったのだろうか。
「ウチの、ウチの顔がぁ」
泣きながら夢野は顔を上げる。くしゃくしゃに歪められた泣き顔は悲壮感たっぷりで庇護欲と憐憫を誘う。だが、無傷である。
「傷が痛むんじゃ、王馬ぁ」
見上げてくる目からは大量の涙が溢れている。何を言っているかは分からない。だが、意味は分かる。誰なのかは判る。
故に、王馬は―――――――――。
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