アライさんのような害獣が生きたいと思うこと自体罪なのだ5
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96: ◆8qmuaCjNUw[saga]
2018/02/09(金) 02:52:40.74 ID:r1/Dw+4i0
県兵の追い出し作戦が終了して暫く経つ。
今日までの間、村民たちが怠けていた―という訳ではもちろんない。

この日は村の有志が役場から許可をもらい、村民の『里帰り』支援を実施している。
そのおかげで、セルリアンとの戦いの中運良く家を失わずに済んだ方は、数十年ぶりの帰宅がかなった。
もう世代が変わっているご家庭も多いが―

慌ただしい避難のなか、大事なご位牌やご仏壇、家族の思い出のアルバム等を持っていく暇さえなかった方も多い。

せめて、セルリアンや火事場泥棒、そして家々に住み着いていたというアライさん等の野生生物・フレンズに
一片の情があることを願うばかりだった。

そして、現実は―
彼らに少しだけ優しかったようだ――


村民1「う…う…。おじいちゃん、ただいま…。今から、お祖母ちゃんの所に連れて行ってあげるね」シクシク
ご位牌を手に真っ先に気持ちを伝える人。

村民2「家の中が空っぽになってたのに、アルバムだけは残ってた…」
村民2の夫「不思議なこともあるものだな」
村民2「見て!お祖母ちゃん。こんなに若い…」

過ぎし日の中にいる大事な人と心を交わす者。

勿論、中には現金な人もいる。

村民3「爺さん家。あれじゃもう住めないよ。いっそペチャンコになるかしてた方が補助金多かったかも…」
村民3妻「そこらへんは大丈夫よ。どの家もそんなものだから。
それより―いっそ内部をリフォームして民宿しましょうよ。
この村『セルリアンとの古戦場跡』で世界遺産狙ってるんですって。
ミリオタ?廃墟マニア?の人が観光に来るかも…」
村民3「そんなに上手くいくかな…」

『里帰り』に来た何組もの村民達は、或いは故人と心を交わし、
或いは、今を生きるため『郷里』という資源をどう生かすか考えを巡らしている。




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