ゴブリンスレイヤー先輩
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7: ◆KZnt6dxe9U
2018/02/18(日) 12:20:29.15 ID:CqxgDxlX0
ゴブリン退治――。
それは報酬が低く、敷居の低い任務。
しかし、決して難度は低くない。だが、決して高くはない。
成功はすぐに手に届きそうだが、その手をゴブリンどもに掴まれたら、悲惨な末路。特に女性は。
彼らには、異性、番(つがい)という概念がないのだろう。というか、欠けている。
これは彼らが男だけの種族の影響のせいだろう。彼らはいかなる種族の女性を自分たち、ゴブリンの子どもを増やす道具にしか見てないのだから。
冒険者たちは、普通はゴブリン退治を敬遠する。
普通の冒険者たちは、崇高な死に様は許容できても、無残な死に様は許容できない。
これは当たり前の話だ。貴方たちだって嫌だろう?
しかし、ここ【下沢北】の男たちは違った。
彼らは、ゴブリン退治の任務が大好きだった。任務受注には抽選会ができるほど。
これには理由がある。【下沢北】という街ができた理由と同じ理由が。
それはある男の一言から始まった。
「ゴブリンは男しかいないのだから、その対応はホモに任せては」
男の名前はガッフェ伯爵。
ガッフェ伯爵はゴブリン被害にあう辺境の村の嘆願書の束を見て悩む王の前に立って言った。
彼は何故か、性病によく効くポーション、ホモ人材のリスト、そしてゴブリンの尻の穴はホモたちにとって具合が良い事を知っていた。
王の苦悩は瞬間のうちに溶けた。教会で厄介とされているホモと辺境の厄介者、ゴブリンが潰しあうのだから。
許可。ひとつの街を作れる程の予算をつけての圧倒的な許可を出した。
念の為、その街の管理者には一つの任務を遂行せずに白銀級になった素晴らしい冒険者の紹介の男を据えた。
これで安心だ。王は安心し、呟いた。誰に聞こえるはずのない独り言を。
ホモやゴブリンたちはどうなっても、構わない。
俺は嫌な思いはしないのだから、と。



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