13: ◆3wmi.HUQIo
2018/02/18(日) 23:49:05.67 ID:edeqr3Xo0
それでももう、止められない。
きっと知ってしまったのがいけなかった。
過ちを犯す背徳感とそれがもたらす快楽を。
彼女の細い腕で抱きしめられる悦びを。
もう、離してはくれない。
俺の記憶に焼き付いた、彼女の首筋の味が、胸の谷間の匂いが、腕を回した腰の感触が、艶やかな声が、火照った頬の色が。
知覚できる全てが。
千川ちひろという女から、俺を離してはくれない。
ここまでくると、もはや本能的なものだ。
いや、むしろ本能でなくてはおかしいか。
雌の体を求める雄の欲望を本能と呼ばなければ、逆に何と呼ぶんだ。
…求めてしまうこの心を、本能と名付ける以外にどうすればいいんだよ。
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