4:鶯団子[sage saga]
2018/02/24(土) 18:21:09.47 ID:SQwzE4HK0
2月末はバレンタインデーとホワイトデーの間だし、あんまり意識しなくて済むんだ。
ことり「あっ…」
―――今日はそんなことなかったみたいだけど。
5:鶯団子[sage saga]
2018/02/24(土) 18:28:06.83 ID:SQwzE4HK0
ことり「女子高なのになぁ…」
小さい頃よく読んだ少女漫画。そこでは、女の子たちがお互いに好き合っていたの。
女子高だから、きっと、きっとそんな風になるんだって思って―――いつもの3人で入学出来て嬉しいなって思ってる。
6:鶯団子[sage saga]
2018/02/24(土) 18:37:33.22 ID:SQwzE4HK0
玄関のドアを開けて、いつも通り自分の部屋まで来て、荷物を置いてベッドに倒れこむ。
ことり「海未ちゃん…今日も可愛かった。」
ことり「やっぱり―――好きだもん。」
7:鶯団子[sage saga]
2018/02/24(土) 18:44:10.60 ID:SQwzE4HK0
ことりが変なんだってことは分かってるんだけど、穂乃果ちゃんにどんな人が好み?って聞かれても答えられない。
その時は、恥ずかしくなって―――海未ちゃんの方をちらりと見た。少し微笑みながら、ことりたちを見てた。
海未ちゃんは―――どう思ってたのかな。
8:鶯団子[sage saga]
2018/02/24(土) 18:48:32.38 ID:SQwzE4HK0
ことり「ずっと一緒…」
どういう気持ちでこの言葉を選んだの?
ことり「いつものみんな…」
9:鶯団子[sage saga]
2018/02/24(土) 18:53:42.97 ID:SQwzE4HK0
ほんとはね。分かってるよ。
海未ちゃんは名家の娘だもん。許婚とは言わなくても、きっと誰かと結ばれるのは決まってるんだって。
―――それが、ことりにはなれないってことだって。
10:鶯団子[sage saga]
2018/02/24(土) 18:59:24.10 ID:SQwzE4HK0
―――そう思うだけで…
ことり「う゛っ…え゛ほっっ!!げほっっ!」
いつも、吐き気がする。
11:鶯団子[sage saga]
2018/02/24(土) 19:04:05.94 ID:SQwzE4HK0
ことり「こんなに好きなのに…」
好きでいなければきっと、こんな目に遭わずに済んだんだよね。
でも好きになっちゃったんだ。どうしようもないの。
12:鶯団子[sage saga]
2018/02/24(土) 19:08:29.76 ID:SQwzE4HK0
テーブルの上に置きっぱなしにしてある海未ちゃんの詩。
ことり「ずっと一緒。」
お互いに、今は知らない誰かと仲良くなって、付き合って、結ばれて、それぞれの家庭をもっても、それでもずっと一緒だから。
13:鶯団子[sage saga]
2018/02/24(土) 19:13:11.89 ID:SQwzE4HK0
だからことりも、海未ちゃんの望む通り、普通に、普通に生きてかなくちゃいけないんだ…よね。
ことり「…うぇっ。」
そんなこと考えるだけでまた、吐き気がするけど。
14:鶯団子[sage saga]
2018/02/24(土) 19:18:49.29 ID:SQwzE4HK0
ことりが海未ちゃんを可愛くしてあげる。かっこよくしてあげる。
ことりが海未ちゃんを、もっともっと皆に好きって言ってもらえるような素敵な女の子にするの。
ことり「海未ちゃん…大好きだよ。―――もっと綺麗になってね。」
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