あなたが目を覚ますと、見知らぬ天井が広がっていた。
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23: ◆ALICE6.PAk[saga]
2018/03/08(木) 12:21:17.10 ID:SLggp9pA0
>>22
 あなたは閉じきった扉を諦めると、視線を再び周辺へと戻した。
 そこは広い吹き抜けの空間だった。空は見えず、そこはまだ室内だ。壁も床も、全て黄土色の古黴びた石煉瓦で出来ている。
 あなたは空間にかけられた、大きな橋の上に居る。橋はあなたが今しがた出てきた扉を終着点として、向かいの端まで真っ直ぐに続いている。
 橋はかなり高い地点に設置されているようで、橋の隅から下を覗けば、かなり下の地点で水が波打っている。
 もしここから飛び降りれば、いかにその下が水とはいえ、生きている事は無いだろう。
 橋のもう一つの終着点は、現在の位置からは遠く、視認することはできない。

 あなたが出てきた扉の横には、人形の何かが座り込んでいる。
 それは骸であった。物言わぬ白の髑髏が、壁に凭れ掛かっている。眼窩は深淵となっており、僅かに異臭が漂っている。
 骸は襤褸の外套を身にまとっていた。外套は相当古いものであるようだが、まだ辛うじて着用することはできそうだ。
 その右手にはカンテラが握られている。それもまた年月による相当な劣化が見受けられるが、不思議なことにカンテラには橙色の火が灯り、周囲を薄明るく照らしていた。
 あなたは望むのであれば骸から外套を剥ぎ取り、更に他の所持品を漁ることができる。

 次にあなたは目を瞑り、周辺の音に耳を傾かせた。
 先ず聞こえてくるのは、流れる水の細流だ。この部屋の底に張られた水辺のものか、或いはそれ以外のものか、あなたの技術では判別できない。
 更に耳をすませば、遠くから金属質な何かが振動し、擦れ合い、動く重厚な音がする。
 鼻を利かせれば埃と砂屑が肺に侵入し、思わずあなたは咳き込んでしまうだろう。
 ここではあまり、鼻を効かせないほうが良さそうだ。


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