ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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103: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2018/05/24(木) 11:29:12.27 ID:6l21Rb3C0
…大広間…

ドロシー「おーおー…さすがにアルビオン外務省主催ともなると豪華なもんだ」

アンジェ「ええ。それに来客の顔ぶれも見事なものよ」…アンジェたちのような「一般人」は別として、入り口では誰かが来るたびにトランペットのファンファーレが鳴り、係が会場に向けて来賓の(本名であったりなかったりする)名前を張り上げる……

ドロシー「ああ…あそこでどこかの貴婦人と話しているのは王国の外務次官……その隣で静かにしているのが王国防諜部の対外課長だな」

アンジェ「ええ。それに「L」もすでに来ているわ……さぁ、固まっているとおかしいから飲み物でも取りに行きましょう」

ベアトリス「そうですね…それじゃあ私は姫様のお側に行っていますから」

ちせ「なら私は……お、堀河公はもうおいでになっておられたのか…」

堀河公「おお、ちせ…それに皆も……」

アンジェ「…堀河公、息災で何よりです」

堀河公「うむ、以前は助けてもらったな。本来なら厚く礼を言いたいところだが…ここはあちこちに目があるのでな、世間話のふりで勘弁していただきたい」

アンジェ「それで十分です…私たちは影の世界に住むものです。日なたに出て勲章をもらうためにやっているのではありませんから」

堀河公「…なるほど、噂以上の冷静さよ……すまんが王国のエージェントがこちらを見ている。楽しく会話しているふりをお願いしたい」

アンジェ「はい…ふふふっ♪」

堀河公「ははは、そうかそうか……「ちせ」さんと申したか…異国の地で見かけた日本人に声をかけてみたら、何とも素晴らしいご学友をお持ちとあって安心しましたぞ!」

ちせ「はい、素晴らしい朋友たちです♪」

堀河公「それはよかった、大事にするといい……それでは」ちょんまげに羽織袴の目立つ格好で歩いて行った…

ドロシー「……ふぅ、シャンパンでもとって来よう…」

アンジェ「私は水でいい」

ドロシー「おいおい…って、来賓のご到着だぜ?」物見高い女学生らしくグラスを片手に来賓を眺める…

お触れの係「…駐アルビオン日本国大使、伯爵「阿路本仁左慈」(あじのもとのひとさじ)卿!」

ドロシー「ふぅん…あれが「表」の大使か……」シャンパンをすすりつつちらっと流し目をくれる…

お触れ「アルビオン・イタリア王国文化交流協会局長「ウンベルト・ショボクレティアヌス」伯!」

アンジェ「あれは「ローマ皇帝の末裔」とかいう噂のある人物ね…見た目はあの通りやつれているけれど、暗殺にかけては天下一品らしいわ」

ドロシー「ほーん……まぁイタリアって国は要人の暗殺が多いからなぁ」

お触れ「駐アルビオン・オスマン帝国大使館付商務官「アブドゥル・ババ・ヤスク・ウル」様!」

ドロシー「…ターバンに裾の長い服、つま先の尖った靴……まるで「アラビアン・ナイト」だな?」

アンジェ「ええ…あれはどうやらオスマンのスパイのようだけど……あの見た目ではなかなか大変そうね」

ドロシー「ははっ、確かに…♪」

お触れ「在アルビオン・オランダ王国商務省輸出担当課長、子爵「スヘルデ・オラニエン・デ・スウェヘニンヘン」様!」

ちせ「なに…「スケベ人間」じゃと?」

アンジェ「…スウェヘニンヘン…オランダの地名よ」

ドロシー「ああ…しかし「輸出担当課長」ねぇ……どう見たってチューリップを売り込みに来ている顔じゃないぜ?」

アンジェ「ええ。何しろアルビオンが「ボーア戦争」で南アフリカのオランダ植民地を奪った後だもの……きっと植民地に向けた武器の動きを調べに来ているのね」

ドロシー「そいつはありえるな……やれやれ、アフリカのジャングルなんかよりロンドンの方がずっと弱肉強食のサファリだよな?」

ちせ「うむ…うかうかしていると自分の国がいつ列強に食われるか分かったものではないからの……恐ろしいものじゃ」

アンジェ「そうね」

お触れ「…駐アルビオン・ロシア帝国大使夫人「エレーナ・クリオコワ」様!」

ドロシー「ふぅ、これでめぼしい顔はみんな来たか……ちせ、そこにちょっとしたビュッフェもあるんだし、うまいものでも食べてきたらどうだ?」

ちせ「ふむ…では失敬する」

アンジェ「さぁ、そろそろダンスの時間よ」

ドロシー「そう思ってちせに声をかけたのさ…ダンスは苦手だろうし、一緒にいると何かと目につくだろうからな」

アンジェ「ええ、そうね」


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