ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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220: ◆b0M46H9tf98h[saga]
2018/11/12(月) 01:35:40.80 ID:DwrAqFBL0
マーガレット「さて、これで皆さまもドレスの着こなしと歩き方を理解できましたね…それではわたくしに付いていらっしゃい」

訓練生A「あの、どこに行くのでしょうか」

マーガレット「それはまだお教えできませんわ…♪」

…食堂…

マーガレット「さて、皆さまも慣れないお着替えや化粧でだいぶお腹が空いたでしょうから…お昼に致しましょう?」

ドロシー「……この豪華なドレスで、ねぇ…ゆでジャガイモにはふさわしくない格好だ……な…?」小声でぼやくドロシー…が、普段の献立からは想像もつかないほど良い香りが漂ってきて、ぼやきを中断した……

…普段はゆでジャガイモか、味もそっけもないヨークシャープディング、さもなければイマイチな味のパイか焼き過ぎのローストビーフを出すのがせいぜいの食堂……のはずが、長テーブルには金縁の食器とキラキラと光る銀のフォークやナイフが輝いていて、燭台のキャンドルが純白のテーブルクロスを照らしている…

訓練生A「わぁぁ…♪」

訓練生B「…どうしよう、今まであんなの使ったことない……」

ドロシー「…ヒュゥ……驚いたなこりゃ…」

マーガレット「ふふ、皆さまにドレスの着方を教えただけでは片手落ちという物ですから…では教官、お願いします」マーガレットが優雅に脇へどき、代わりに堅苦しい感じの女性が訓練生たちの前に立った…

堅苦しい女性「はい。皆さん、お静かに…これからあなた方にテーブルマナーをお教えする、ミス・グレイホーク…グレイ教官です」

ドロシー「…なるほどな……」

グレイ「いくら飾り立ててもマナーがなっていなければ、貴婦人の偽装など何にもなりはしません……ここでは皆さんに正しい食器の使い方や、食卓でのマナーを覚えていただきます…では席について」

グレイ「まずは基本のルールですが…ナプキンは膝の上、カトラリー(フォーク、ナイフ、スプーンの類)は外側から順番に。間違ってもナイフで突き刺してそのまま口に運ぶような真似はしないように」

ドロシー「…なるほどねぇ」

グレイ「……スープを飲む際は手前から奥にスプーンを動かします。もしスープにパセリやディルのような香草が散らしてあったら、最初の一口目ですくってしまうのは考え物です…風味を変えるためのものですから、途中で飲むようになさい」

ドロシー「ふむふむ…?」

グレイ「…グラスは紅・白のワイン、シャンパン、ブランデーと形が違います……ワイングラスやシャンパングラスの柄が長いのは手の熱でぬるくしてしまわないため…反対にブランデーグラスが底の広い形をしているのは、手のぬくもりで香りを生じさせて楽しむためです……さて、これで一通りの説明が終わりました…皆さんにはこれからフルコースを味わっていただきますので、さっき説明したマナー通りに食べてみてください」

…グレイ教官が説明を終えると、白いふきんを腕にかけたギャルソン(給仕)…本当は教官たち…が前菜を並べ、ワインを注いだ…

ドロシー「…やれやれ…ナイフとフォークだけでこんなに種類があるんじゃあ、使いどころに困るな……」

アンジェ「…」

ドロシー「なぁ…アンジェ、よかったらお手本にさせてもらってもいいか?」

アンジェ「…別に構わないけれど…私もテーブルマナーなんて知らないかもしれないわよ?」

ドロシー「なぁに…そうしたら二人で叱られるだけさ……」

アンジェ「そう…なら好きにしたら?」

ドロシー「どうも…♪」


…食後…

ドロシー「…ふぅ、料理はうまかったけど……ああガミガミ言われたんじゃ食べたようでもなかったな…」

グレイ「さて、皆さんのテーブルマナーを拝見させていただき、様々なことについて注意をさせていただきました……はっきり申し上げますが、たいていの方はこれからみっちりと練習する必要がありそうです…が、中には良いマナーをお持ちの方がおりましたね…」さりげなくアンジェの方に視線を向ける…

アンジェ「…」

グレイ「そうした方は引き続き練習を怠らないよう…また、さきほど私に注意を受けた方はしっかりと覚えておくように……以上です」

ドロシー「…アンジェ」

アンジェ「なに?」

ドロシー「さっきはありがとな…おかげで叱られないで済んだ♪」

アンジェ「お礼なんていいわ。別に教えたわけじゃないんだもの…むしろ横目で見ただけで真似できる、貴女の器用さのおかげでしょうね」

ドロシー「はは、そりゃどうも…そう言えば、次は何の訓練なんだろうな……?」

アンジェ「さぁね」

………



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