ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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513: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2021/02/19(金) 02:27:42.80 ID:RwoSrFPM0
…数十分後…

ドロシー「よし、それじゃあいよいよ本番だ…♪」

構成員B「待ちくたびれたぜ!」

ドロシー「威勢がいいな……だが、まずはあたしが通りに出る。見られていないようなら合図をするから、そうしたら「分列行進」の要領で、きちんと整列して出るようにな……それと誰かに何か聞かれるようなことがあったら、オニール…あんたがしゃべってくれ。あんたは学があるし「クィーンズ・イングリッシュ」もなかなかだから、歩兵分隊を指揮する警備の将校で通るだろう」

オニール「分かった」アルビオン王国将校のぱりっとした軍服も、なかなかさまになっているオニール…

ドロシー「それから、道端の物は大小問わず「爆弾でもしかけられているんじゃないか」って言うんで全部どかされているから、道路を塞ぐのに使う荷車を停めておくわけにはいかなかった……そういうわけだから、荷車は時間に合わせて協力者が襲撃地点の脇道まで持ってくる…もし来なかったらそのときは臨機応変にやってくれ」

オニール「いいだろう」

ドロシー「襲撃が終わったら結果の如何に関わらず、事前に決めた集合場所に集まること…」

オニール「その通りだ……逃げる手はずについてはみんなに言ったとおりだが、必要以上に待つことはしない。遅れるようなら置いていく」

ドロシー「そういうことだ」

構成員B「なぁ、そういえばオハラやコリンズたちは何をするんだ?」

ドロシー「そのことか……オニール、説明してやってくれよ」

オニール「ああ…オハラたちはおれたちが襲撃をしかける場所とは別の場所に待機していて、馬車がおれたちの襲撃から逃げようとしたらねずみ取りの「蓋を閉める」役割を受け持つ」

ドロシー「それからコリンズたちは連絡と遊撃だ…もし馬車が予想外のルートを通ったり、こっちの襲撃を強行突破しようとしたら打って出る」

構成員C「なるほどな…」

ドロシー「納得したか? それじゃあ私はこれで…」

オニール「ちょっと待ってくれ、ミス・マクニール」

ドロシー「ん?」

オニール「お前は大事な狙撃役だ、それが一人きりって言うのは心もとない……護衛としてオブライエンを連れて行け」

ドロシー「おいおい、あたしだって子供じゃないんだぜ?子守なんているかよ」

オニール「そういうな、一人より二人だ」

ドロシー「分かったよ……気を遣わせちまったな」

オニール「なに、うら若いレディ一人に危険な真似をさせるなんて言うのは「男がすたる」ってものだからな」

ドロシー「おいおい、ボーディシアは女だぜ?」(※ボアディケアとも…古代ローマ帝国統治下にあったケルトの女王。ローマの統治に反旗を翻し、車軸からスパイクを生やしたチャリオット(戦車)で猛烈に戦ったとされる)

オニール「ふ…そうだったな」

…そのころ・バッキンガム宮殿…

プリンセス「…お手をどうぞ、お祖母様」

女王「ええ……ありがとう」

女性警護官「…」

男性警護官「…陛下は馬車にお乗りになられました」馬車に乗り込む女王の手を取って手助けするプリンセスと、その左右について神経を尖らせている王室警護官たち…

警護隊長「よし、それじゃあ第一班は馬車に先行し前方の警護、第二班は左右の警戒。第三班は後方の守りを固めろ」馬車の前後を黒いロールス・ロイス乗用車で固め、油断なく目を配っている警護官たち…

女性警護官「……近衛擲弾兵も護衛につきました」見事にくしけずられた毛並みのいい馬にまたがり、毛皮の帽子をかぶっている「近衛擲弾兵」の兵士も付く……

プリンセス「…♪」護衛たちの「気を散らさないように」と、いつものようにねぎらいの声をかけたりすることはせず、代わりに座席にゆったりと腰かけて女王と歓談するプリンセス……アンジェからは襲撃の計画は聞かされているが、表情一つ変えることなく、いつも通りに振る舞っている……


…バッキンガム宮殿を出て「ザ・マル」(バッキンガム宮殿前の大通り)へと出たお召し馬車…歩道には多くの市民が集まり、帽子を振ったり歓声を上げたりしていて、沿道には車道にはみ出さないよう群衆を抑える赤い制服の陸軍歩兵やロンドン警視庁の警官が並び、上空には王立航空軍の空中戦艦が見事な陣形を組んで遊弋している……そして表向きは「女王陛下を見下ろすのは不敬である」という理由がついていたが、実際には高所からの銃撃や攻撃を避けるために高架道路と高架鉄道は全て封鎖され、飛行船もロンドン上空を通らない航路へと変えさせられていた…


プリンセス「…」(いよいよね……)

………

…


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