ドロシー「またハニートラップかよ…って、プリンセスに!?」
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570: ◆b0M46H9tf98h[sage saga]
2021/09/19(日) 01:23:53.29 ID:uxoBpbXI0
エージェントG「…くそ、何としても原版を守れ!」

エージェントH「アトキンス、お前は味方に連絡を!」

エージェントI「はい!」遮蔽物の陰から飛び出し、戸口の方へと駆け出す…

ドロシー「させるかよ…!」バンッ、バン…ッ!

エージェントI「ぐは…っ!」背中に二発の銃弾を浴びよろめきながらドアにたどり着いたものの、そのまましがみつくようにして崩れ落ちたエージェント…

エージェントH「ちっ…!」

ドロシー「…くそ、粘られたらこっちの負けだぞ!」

アンジェ「ええ…!」

エージェントH「いいか、味方が来るまで時間を稼げばいい!」散弾銃の弾を込め直しながら部下に声をかける指揮官格のエージェント…

エージェントG「再装填する、援護を!」

エージェントJ「ああ!」

ドロシー「まずいぞ、このままじゃあ時間切れになる……っと、そうか!」アンジェがマントの内側にぶら下げている中から球形の発煙弾をひとつ取り、時限信管のぜんまいを巻いてから木箱の向こうに投げ込んだ…

エージェントG「…うえ…っ!」

エージェントH「げほっ、ごほ…!」

エージェントJ「がはっ、げほっ!」

ドロシー「今だ!」バン、バンッ!

アンジェ「ええ…!」パン、パンッ…バンッ!

…数分後…

アンジェ「……原版があったわ」

ドロシー「ったく、こいつが厄介の種か…こんなものはとっととぶち壊すに……ん?」ふと輪転機の脇に積んである木箱に目を留めた…

アンジェ「どうしたの?」

ドロシー「ひゅー♪ 見ろよアンジェ、手が切れそうなほどのピン札だぜ? …しかもこんなにだ」まだふたがされていない木箱の中に、帯封付きの札束が大量に詰まっている…木箱に手を突っ込むと、ニヤニヤしながら紙幣の束をアンジェに見せびらかすドロシー……

アンジェ「…こっち側で共和国ポンドの紙幣を持っていても何にもならないし、どのみちそれは偽札よ」

ドロシー「分かってるさ……でもこれだけあると良い気分じゃないか?」カードを切るようにパラパラと札束をめくる…

アンジェ「良かったわね。それより早く爆弾をしかけてちょうだい」

ドロシー「ちぇっ、相変わらず感情の希薄な奴だな……」

アンジェ「黒蜥蜴星人だもの」

ドロシー「そう言うと思ったよ…時間は?」

アンジェ「三分にしましょう」

ドロシー「それじゃあ出て行くのがやっとだな…準備出来たぞ」

アンジェ「ならもうここに用はないわ、行きましょう」

ドロシー「そうだな」最後に輪転機のかたわらに置いてあった機械油の缶を開けて、札束の入っている木箱に注ぎ込むとマッチを擦って放り込み、肩をすくめて立ち去った…

…しばらくして・裏通り…

アンジェ「…ドロシー、ちょっといい?」

ドロシー「ん?」

アンジェ「いいから…動かないで」すすけたレンガの壁にドロシーを押しつける…

ドロシー「おいおい、今夜はずいぶん積極的じゃないか……」

アンジェ「とうとう頭までおめでたくなったのかしら……そこ、怪我をしているわよ」そう言って指差したドロシーの左腕からは、ゆっくりと血が滴っている…

ドロシー「えぇ? …本当だ、どうもさっきからヒリヒリすると思ったんだ」

アンジェ「きっと散弾がかすめたのね……戻ったら手当をしてあげるわ」

ドロシー「えー、どうせ手当をしてくれるなら冷血なお前さんよりもベアトリスかプリンセスの方がいいんだけどなぁ♪」

アンジェ「どうやら胡椒かカラシでも擦り込まれたいようね……」



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