40: ◆/87jeglEwfUL[sage]
2018/04/03(火) 23:13:49.40 ID:Uqr1f5Pf0
俺はだいぶ落ち着いてきた頃に、個室から出た。
蛇口で顔を洗い、口を濯ぐ。
ペッ
トイレから出ると、友人が心配そうに待っていた。
友人「大丈夫か?」
俺「まだ、気分が整ってないや。」
俺は友人の隣に腰かけた。
そして、俺たちはしばらく沈黙した。
その空気を打破したのは、俺からだった。
俺「お前はさ、俺に何かを見せたくてここに連れてきたんだろ?」
友人は、顔を上げて俺の方を見た。
そして、小さく頷いた。
俺「俺が無知だったから、あんまりスムーズに行かなかったみたいだけどな。」
友人「ここまで社会に興味が無いとは思ってなかったよ。」
俺たちは軽く笑いあった。
ようやく、本来の調子が取り戻せたような気がした。
友人「今日は、とりあえず帰るか?」
俺「いや、腹は括った。」
俺は友人を見た。
真剣な表情のつもりだ。
俺「お前が見せたかったものを見せてくれ。」
友人「園内マップを軽く見ただろ?」
俺は軽く頷いた。
友人「ここまで来てなんだけど、お前は狂気の世界を見る勇気はあるか?」
俺「自ら、狂気の世界、って言っちゃうんだな。」
友人「まぁ、間違ってないし。」
俺は、友人にこう告げた。
俺「案内してくれ。」
俺の体は震えていた。
自分でも結構強がっている方だと思う。
友人「分かったよ。」
友人もその姿を汲み取ってくれたのか、案内してくれるようだ。
俺は、友人の案内で狂気の世界へと入っていった。
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