44: ◆19vndrf8Aw[saga]
2018/05/26(土) 14:03:46.86 ID:TA/FKC86O
そして2つめの理由。
それは…
『自分自身が、親にインターンシップを強制された』からである。
アライさんは、多産で、早熟で、長命だ。
そして産まれる子供はすべて雌だ。
それ故に、雄の野良アライグマが存在しない地域では、自力で繁殖することはできないが…
雄アライグマさえいれば、いち個体が一生の間に産む子供の個体数は、哺乳類では群を抜いてトップクラスといえる。
そのため、殖えすぎないようにするならば、
毎年産まれる子供のほとんどが厳しい環境の中で死ぬことになる。
しかし、アライさんにとって一番大事なものは自分の命である。
虫のようにウジャウジャ涌き出るアライちゃん達は、皆自分だけは死にたくないと思い、必死に生きている。
インターンシップに来たアライちゃんの多くは、最初の一ヶ月で餓死したり殺されたりする。
なぜなら、アライちゃんは親離れするには早すぎるほど、身体能力が未発達な状態で放流されるからだ。
アライちゃん達は、意気揚々と人里に来るものの、
そこで生きることの厳しさに苦しむことになる。
「母親がもっと大きく育ててくれれば、もっと速く逃げられるのに」
「母親が自分達を守ってくれれば、人間や野良猫に殺されないのに」
「自分はなんて不幸な生まれをしたんだ」
…そうやって、アライちゃん達は生きるには苦しすぎる自分の境遇を呪う。
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