476: ◆O3m5I24fJo[saga]
2019/06/02(日) 20:49:39.58 ID:ZP4fbI/A0
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風の将軍『何故だ! 何故グラナティウスなぞを選んだ!』
先代雪氷『カルブンクルス殿下が魔王となっては、再び人間と戦争となるだろう』
風の将軍『それの一体何が問題だというのだ』
先代雪氷『私は、気がついてしまった』
先代雪氷『……魔族も、人間も、同じだということに』
風の将軍『な、何を言い出すのだ! 人間なんぞ下等生物ではないか』
先代雪氷『最後の戦争の時、人間の村を襲い、皆殺しにするよう命じられたことがあっただろう』
風の将軍『……あの戦い以来、お前は腑抜けてしまったように感じていたが』
先代雪氷『殺せなかった』
先代雪氷『殺そうとした人間の中に、私の妻と、娘によく似た親子がいた』
先代雪氷『母の方は、娘だけは助けてほしいと』
先代雪氷『娘の方は、母だけは助けてほしいと、それぞれ、命乞いをしていた』
風の将軍『…………』
先代雪氷『私の妻子も、かつて勇者に殺されかけた際には同じことを言ったそうだ』
風の将軍『お、愚かな! 人間に己の家族を重ねるなど!』
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