【安価コンマ】サキュバスによる魔法少女狩り 3
↓ 1- 覧 板 20
305: ◆DcY2UQdn6g[saga]
2019/10/06(日) 12:35:20.99 ID:upPUYUBf0
手を取ったのには特に強い想いが有った訳では無かった。
元よりなし崩し的になった魔法少女としての使命に燃えているはずもなく
かと言ってベニオが語った理想郷が琴線に触れたという事でもない。
ただ、産まれてこの方、自由意志で大きな決断をした事が無かったゲルダにとって大きな一歩に繋がる様な確信がある。
最早、機械の様に自分の役割だけを全うするだけかと半ば達観していた少女にとってその誘いは抗いがたい物であった。
ゲルダ「(暖かい・・・)」
ベニオの手を握り不意にそんな感想が浮かぶ。冷血と謳われる淫魔なのだからてっきり冷たい物だと勝手に思っていた。
あ、でも元は人間なんだっけ等と掌の感触をあじわうと何だかこちらの身体も熱くなってくる気がした。
ベニオ「ありがとう。きっと貴女なら受け入れてくれると信じてた」
初めての勧誘が上手くいきほっとした様子でベニオもゲルダの手を握り返す。
断られたら力づくで拉致し、リリィと同じく母乳による洗脳をせざる得なかったと考えると僥倖である。
ベニオ「じゃあ、善は急げって言うし早速私の所に行きましょう。月明かりのお喋りも素敵だけど」
ゲルダが肯定の意で首を縦に振ると程なくして車椅子ごと身体が宙に浮いた。
ベニオ「案内するから掴まってて」
淫魔の力でベニオが飛び、ゲルダを運ぼうというのだ。
翼こそ生えていないが月明かりに照らされ空を駆けるその姿はゲルダにとっては自信を導く天使にすら思えた。
例えその先に破滅が待っていたとしても、今は構わない。
それは18年生きてきた中で初めて少女が生を感じた瞬間だったのかもしれない。
314Res/191.82 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20