肇「フォークソングライン(ピーターパンと敗残兵)」
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12:名無しNIPPER
2018/10/16(火) 18:06:15.90 ID:kQL/W8rg0
自転車は徐々に勢いをなくし、最終的には止まってしまった。
 少ししてから、隣に自転車が止まる。
 俺はそれを無視した。
「これやるよ」
 隣に来た奴が、自転車のカゴにヤンデレを投げ入れた。
 肇と目が合う。
「安心しろ、ズリネタに使ってないから。じゃーな」
 そう笑い残して、去っていった。
「んだよ」
 肇から目を逸らして言った。
 そして、ゆっくりとペダルを漕ぐ。
 ゆっくりと自転車は進む。
 カゴに投げ込まれたヤンデレを取った。
 また、肇と目が合う。
 俺は、目を逸らしページをめくった。
 昔から変わらない少しぎこちない笑顔。見たことのないすました顔。
 真剣なまなざしで轆轤を回す彼女。様々な肇に合う。
 そして、挑発的な肇と目が合う。
「肇。オマエかわったな」
 俺の問いかけに肇は何も答えない。
 雑誌を閉じ、しっかりと前をみた。
 青々しい山々。雲ひとつない青い空。風に穂を揺らす田んぼ。
 変わらない光景。
 そして、いままで繰り広げたくだらないやりとり。
 これが俺の日常。
 肇がいなくてっも変わらない日常。
 ただ、肇がいないだけ。


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