36: ◆WNrWKtkPz.[saga]
2018/10/20(土) 19:51:10.53 ID:OdbHdIlA0
【03:00】
「――――んん」
僕はふと眩しさを感じ、目を覚ます。
意識がはっきりしないなか、周囲を見渡すとどうやら見覚えのない一室のベッドに寝かされていることが分かった。
確か、友達と別れたあと家に向かって歩いていたはずなのだが――途中で貧血でも起こしたのだろうか。
(どこなんだろう、ここ……)
ぼやけていた視界がはっきりとしたところで僕は体を起こし、再度部屋を一周見渡した。
コンクリートの天井と壁、そして粗末な家具がいくつか置かれているが、人の気配は一切感じられない。
部屋の中は静寂に包まれており、僕とベッドのシーツが擦れる音が響く。
(病院……っていうわけじゃなさそうだよね)
突如置かれた謎の空間に、僕は徐々に焦りを感じ始めていた。
♪〜♪〜♪
「うわっ!?」
突然こだまする電子音に僕は身体を大きく跳ねらせ、その音源に視線を向ける。
音源は粗末な机の上に置いてあるスマートフォンのような機械――PDAと分かり、僕は恐る恐るそれを手に取った。
「トランプ……4?」
画面に表示されたのはトランプの"4"であり、メニューの項目にルール、条件、機能、地図があることを確認した。
僕がPDAを確認している間に……
※コンマ下二桁判定 1個下
・00〜32 特に何もなかった
・33〜65 男の声が聞こえた
・66〜99 女の声が聞こえた
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