47: ◆WNrWKtkPz.[saga]
2018/10/20(土) 23:18:54.70 ID:OdbHdIlA0
【05:00】
僕たちは御剣、陸島、長沢の3人と合流し、情報交換を行っていた。
これで少し前に別れた高山も含めると、プレイヤー半分と顔を合わせたことになる。
御剣総一――
僕と歳が近い18歳の男子高校生。
ゲームに対する怒りや嫌悪感が誰よりも強く、参加に前向きな手塚や長沢と意見が対立している。
良く言えば正義感が強い――悪く言えば現実を見ていないまたは見ようとしていない――
陸島文香――
受付嬢のお姉さん。
気さくな性格で分け隔てなく接している。
喧嘩をする御剣や手塚達の仲裁に入るなど、頼りがいがあってカッコいい人。
長沢勇治――
中学生の少年。
僕以上に生意気であり、調子が良い性格をしている。
手塚と同様にゲームを楽しんでいる様子であることから、危険と判断される。
一通り話が終わったところで、御剣と陸島が全員を集合させて、話し始めた――
「俺は、このゲームの犯人の思惑通りに殺し合うことに絶対反対です……。そんなこと、馬鹿げている!」
「だったら"3"や"9"の奴はどうすればいいんだ? 諦めて死ねっていうことか、それ?」
手塚は呆れた表情で反論する。
「諦めるわけではないです。何か別に方法が――殺し合わなくても全員が助かる方法があるかもしれない……俺はそれを探そうと思ってます」
「はぁ……、もう話にならねぇ――」
手塚は大きく溜め息をつきながら煙草に火をつけ、少し離れた場所に移動した。
「でも、本当にそんな方法があるのだろうか? これだけ大規模な建物や道具を準備しているということは、抜け道があるとは思えないんだが……」
平和的な葉月もさすがにそのまま同調することはできないようだった。
「確かにそうかもしれないわ。でも、絶対に無いと決めつけることもできないわよね?」
「それはどうだが、うーむ……」
「結局のところ、いまの段階で抜け道があるかどうかは分からない。
だから、抜け道を探しつつ比較的平和な解除条件はクリアしていく、というのはどうでしょうか。
お互いにPDAのナンバーを教え合い、殺人なしで達成できるものはクリアする。それ以外は抜け道でどうにかする、ということです」
御剣の提案は、ハイリスクハイリターンな内容だった。
ただ、僕のPDAは比較的平和な解除条件であるため、変に疑われないよう口は出さないことにした。
「御剣の兄ちゃん、それは難しいだろどう考えても。ほら、雛森の姉ちゃんもドン引きしてるぜ」
「え、いや、僕は別に……」
突然、長沢に話を振られて僕はあたふたしながら誤魔化した。
そこまで引いた顔をしていただろうか……と思わず顔をぺたぺたと触ってしまう。
「俺は、できれば、全員に協力してほしいと思っていますが、どうでしょうか?」
御剣は僕の顔を見ることなく、真っ直ぐとした声で回答を求めてきた。
僕は……
1.賛成
2.反対
3.その他
>>48
>>49
※>>49のコンマ下二桁によって安価を決定
00〜50 >>48
51〜99 >>49
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