【忍殺】ザ・グレート・トレイン・ラブリー他【オリキャラ】
1- 20
28:名無しNIPPER[ saga]
2018/11/01(木) 20:07:36.03 ID:r5sUd6dw0

 ブンブンブン……ツクツクブンブンブーン。
通りに面した飲み屋からサイバーテクノが漏れ出てくる。
ネオン看板の「セットお得な」の文字。
行き交うサラリマン、学生、サイバーゴス、ブディズム・パンクス。
モーターサスキがネオフクオカ市警のエンブレムを頭上に投射しながら通り過ぎた。


『リゾートで、美味しいお餅ですね』


 上空のマグロツェッペリンが側面の巨大モニターから広告音声を吐き出す。
今日のネオフクオカ・ダウンタウンは曇り。
重金属酸性雨がない代わりに、煙じみたスモッグの向こうでどんよりした雲が流れていた。


『お餅であなたを癒したい……』


サイマダ(お餅が伸びてもシメキリは伸びねえよ)


 中年男サイマダは理不尽な怒りとともに落ちていた空き缶を蹴り飛ばした。
彼は売れないIRC小説家だ……否、だった。さっきまでは。
度重なる締め切りの踏み倒しで配給会社から原稿料の値下げを通告され、直談判に行った挙句喧嘩別れしてきたのだ。
三行半を突きつけてきたときの高揚もどこへやら、今となっては自分の将来への不安ばかりがグルグルと頭の中を回る。


サイマダ(酒だ。酒を飲んで忘れちまおう。部屋にケモ・ビールがあったはずだ)


 彼はすべてを後回しにして、居を構えるマンション「サンジンギ」へと向かう。
入り口の脇にボンヤリ突っ立っているコート姿の女を避けて、ガラス扉を開ける。
フロントには二人のマッポがいた。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
105Res/111.94 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice