【艦これ】提督「この絶望的な海へと」【あんこ】
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146:名無しNIPPER[saga]
2018/11/12(月) 22:39:28.70 ID:ZIxBbYox0
【次の作戦が終われば帰ろうか】
Graf「それで、いいだろう? 」
提督「別にここにいてくれても構わないが」
Graf「あなたにとってはね。あなたは何をも望んでおらず何をも望んでいる。そんな人に私は不要だ」
提督「……ほう? 」
真っ暗な外と暖色系の僅かな執務室に二人。
足を組みコーヒーの香りを楽しむ女が嘯いた。
大和や雲龍ですら気付かない、否、興味を向けない俺の内面に目を向ける女。
ある意味では危険で、また別の意味では期待せざるを得ない。
Graf「私はこれでも激情家で愛国主義者で人類主義だ。
誰の幸せも願わないクズと仲良しごっこをするのにも限界があるよ」
提督「だが俺はある種の無垢な人間とも言える。
お前が俺を正義や奉仕に目覚めさせることができたなら、それは
Graf「不可能だ。あなたの様に虚無を抱えそれでいてなお自らの幸福を探求する化け物に私は勝てない」
提督「…………」
コーヒーを一気に飲み干した女は再度嘯いて立ち上がった。
その立ち姿ですら今となっては神々しい。俺が求めていたもの、それは共感者だったのかそれとも理解者だったのか。
Graf「断言してやろう。まともなやつはあなたを幸せになどしてやれない。
そしてあなた程振り切れた存在に私は今まで出会ったことなど、無い」
ーー帰って退役できるよう、精々頑張るさ。
好き勝手喋り散らかして去った女の残り香は、いつに無く、甘く感じられた。
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