【艦これ】提督「この絶望的な海へと」【あんこ】
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287:名無しNIPPER[saga]
2018/11/24(土) 23:38:58.89 ID:S9z9sjMs0
場所は提督の執務室。
あの激戦から二ヶ月と少し、漸く落ち着いた鎮守府で、祝勝会などではない、私たちだけの集まり。
初期から私たちの頭脳役だった最上、途中から加わったにも拘らずすぐさま溶け込み護国の鬼となり沈んだ金剛。
これは、彼女たちを弔う集いだ。
ただ、しめやかに穏やかに行われるそれは悲劇と記憶の、忘れられない空間だった。
Prinz「まぁ、でも……ねぇ? 」
Graf「私の名誉に掛けて誓うがな、雲龍は私たちすら及ばぬ境地にいたのだ」
Prinz「知ってるけど……でもさ」
比叡「…………」
あきつ丸「…………」
大和「心からの祝福とは参りませんが……それでも、提督は提督として十二分に働きました。
雲龍さんもその身に余る攻勢を耐え敵方に打撃を与えたのです」
Prinzの言いたいことは、分かる。分かり過ぎる、程に。
その本音を終ぞ見せなかったように思える彼と。
彼だけに執着しあれだけ望んだ勝利と戦果さえ度外視して戦った彼女。
彼らが幸せを謳歌することに何某か蟠りが残るのは、仕方がない。
ましてや最上と金剛という最も近い同輩を失い、多くの僚友さえ海の藻屑として捨てたのだ。
人によっては、幸せに笑うことさえ暫くは慎めと怒気を湛えるだろう。
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