7:名無しNIPPER[saga]
2018/11/12(月) 18:59:19.72 ID:5dKpBTKf0
店を出てタバコに火を点ける。
八幡(やっぱり美味いもんじゃねえな……)
そうはいっても、どこか孤独を癒してくれるようなタバコが嫌いになれない。久々だったが、吸い始めればあっという間で、家に着く前に二本目が終わってしまった。
そのとき、ブーブーといった携帯のバイブが鳴った。
メールかと思って放置をしていると鳴りやむ様子がないので、電話だと思って宛名を見ると一色だった。
八幡「もしもし」
いろは『あ〜、せんぱいだ〜』
酒に弱い一色のことだ、酔っぱらうと思ってはいたが、声から察するにかなり回っているようだった。
八幡「ずいぶん酔ってるな、大丈夫か」
こんな酔っているようだとゼミの男連中に声でもかけられたら乗っかってしまうんじゃないかと心配になってしまう。
いろは『らーじょうぶですよ、あのねせんぱい』
八幡「なんだ」
いろは『わたし、せんぱいすきですよ』
俺の心配を見透かしたように一色が好意を伝えてくる。
八幡「おう」
いろは『だいすきです」
八幡「おう、まだ9時過ぎだし、迎えに行こうか」
いろは『らーじょうぶです、らーじょぶ」
あまりのあっけらかんとした声に、どこが大丈夫なんだ、とまた再び心配になる。元々疑心暗鬼な俺だ、隣にに男でもいるんじゃないかと疑ってしまう。
八幡「友達とか近くにいるか?いるなら駅まで送ってもらえよ」
いろは『だから、らーじょうぶですって」
八幡「どこが……っ」
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