加賀「……何をしているの、あなた達」 「「っ!?」」
↓
1-
覧
板
20
183
:
名無しNIPPER
[saga]
2018/12/22(土) 16:24:30.77 ID:Ns+oM1PZ0
提督「どうもありがとう。いかにも私が君の司令官になる提督だ。吹雪型5番艦、叢雲、君の着任を歓迎しよう」
叢雲「ん、ありがと」
提督「君は私直属の部下として配属された。その目的は君の早急な戦力化だ。今、日本は大きな困難に直面している」
提督「世界大戦に加えて今回の深海棲艦の侵略だ。厳しい戦いになるだろう。しかし、我々なら必ずや勝利を手にできる」
提督「君のことも厳しく指導するつもりだ。だが、きっと乗り越えて我が帝国海軍が誇る駆逐艦娘になってくれると確信している。よろしく頼むぞ」
叢雲「ええ、もちろんよ!!任せなさい!!」
提督(俺の目の前で得意げに胸を張る叢雲。なんて初々しく素直な少女なのだろうか。もうこれ以上誰も死なせない。勿論この子のことも。場合によっては、この命に替えても……!!)ジッ
叢雲「!!……あんた、死のうとしてる人の顔をしているわ」
提督「っ!?」
提督(心を読まれたかと思った。見た目通り本当に巫女なのか、この子……!?予期せぬ一撃につい表情に出してしまう)
叢雲「うーん……こんな司令官で大丈夫かしら?けどまあ、何があったのか話ぐらい聞いてあげるけど?」
提督「……ははっ。ピカピカの装備をした駆逐艦娘にそう言われてしまうとはな」
叢雲「自覚したのなら改めるよう頑張りなさい。話に聞く限りじゃ貴方が帝国海軍で一番の司令官らしいんだから。そんなんじゃ困るわ。……で、何があったのよ」
提督(つい自嘲的な笑みを浮かべてそう呟いてしまった俺を真っすぐと見つめるその瞳は、まるで日の出直後の太陽のようで……眩しかった)
提督「……君も知っているだろうが、つい最近、我々は2名の艦娘を失った。天龍とムラクモだ」
提督「俺が死なせたようなものだ……二人とも、深海棲艦の攻撃で。しかも天龍は俺の指揮下だった」
叢雲「……私は速成の座学過程しか修了していないけど、でもその時の貴方の指揮は間違っていたとは思わないわ」
叢雲「だって想定されていた敵は枢軸国の潜水艦だけで、敵対的な深海棲艦が潜んでいるなんて予測のしようがないもの」
叢雲「深海棲艦の裏切りだって予測できるわけないわ。そもそも、どうしてあんたの指揮下にない前のムラクモの戦死があんたの責任なわけ?」
提督「……俺は前の深海棲艦との戦争で深海棲艦との停戦と講和を推し進めたんだ。あれが間違いだったとは思わない」
提督「だが、万が一の事態を想定するべきだった……彼女たちの裏切りの可能性を考えておくべきだった」
叢雲「そう……とりあえず、あんたが責任感の強い人間だって言うことは分かったわ。けど、そもそもそれはあんたの領分なの?」
提督「領分?」
叢雲「あんたの仕事は自分の艦隊を指揮することでしょ?状況から判断してどこにどの程度の戦力を配備するとかそういうのは軍令部とか大本営とかの仕事よ」
叢雲「あの時、深海棲艦と講和して、併合するっていう決定を下したのもあんたの訳ないわ。そんなのいくら帝国海軍の提督でもできるわけない」
叢雲「政府のもっとえらい人がすることだもの。あんたはきっと何でもかんでもいろいろ考えすぎて背負いすぎなのよ」
叢雲「それはたぶん優秀だからなんでしょうね。けどね、一つ言っておくわ。自分を過信しないで。あんたはあくまで一個人でしかないの」
叢雲「何でもかんでもあんた一人でできるって勘違いはただの独り善がりな傲慢よ。驕る平家は久しからずって言うでしょ?まあ、あんたの驕りは平家とは種類が違うでしょうけど」
提督(衝撃だった。これは諫言だ。まさか駆逐艦娘に……こんな小さな子に諭されるとは……これほど恥ずかしいことは無い。だが、それは俺にとって救いだった)
提督「っ……ありがとう。目が覚める思いだ。難儀なものなのだが、戦果を挙げて昇進するにつれそういう事を言ってくれる人はいなくなってしまってな。軍隊の悪いところだ」
叢雲「そう。軍隊って思ったよりいい場所じゃないわね。はぁ……ほんっと仕方ない。これからは私があんたを見てあげるわ。感謝しなさい?」
提督「ああ、感謝するよ。ありがとう。……叢雲。きっと戦争は君の想像以上に残酷で、救いようがなくて、悍ましくて、惨憺たるものだ」
提督「艦娘とはいえ、常に死と隣り合わせだ。特に君は新兵だからな。ある陸軍の知り合いが言っていた。新兵の顔と名前を覚える前に死んでいくと。……死なないでくれよ」
叢雲「そうでしょうね。けど大丈夫。私は死なないわ。だって、あんたが死なないように私を教育してくれるんでしょ?だからそんな顔しないの」ダキッ ギュッ
提督(叢雲が俺を優しく抱きしめる。温かかった。見下ろすと叢雲が顔をあげてじっと俺を見つめている)
提督「ああ、そうだな。絶対に死なせない。絶対に」ナデナデ
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
621Res/674.30 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
書[5]
板[3]
1-[1]
l20
加賀「……何をしているの、あなた達」 「「っ!?」」-SS速報R http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1543637908/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice