29:名無しNIPPER[saga]
2018/12/01(土) 14:48:00.98 ID:3QcdtyFE0
ばっちりと、玄関に立っていたそいつと目があった。
考えるよりも先に、悲鳴が出た。次いで足が、逃走のために方向を変えて――
「逃がしませんよ」
万力のような力で左手をつかまれて、思わずハンカチを落としてしまった。ものの数秒で家に引き込まれる中、俺は自分がいなくなって泣いているまゆのことと、玄関の落ちたハンカチのことを、走馬灯のように考えていた。
終わり
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