中野二乃「こんすいれいぷ」
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33:名無しNIPPER[saga]
2018/12/02(日) 23:39:22.42 ID:bVAioiv60
 ここで硬直。明らかに二人の会話ではなくなった。
 温水で血の巡りは良くなっているはずなのに、顔色をどんどん悪くする二乃。彼女が眺める先には、首に巻いたヘッドフォンが印象的な女の子が一人。

「み、三玖……」
「……フータロー、それ、隠して」

 目を逸らされる。とりあえず近くにあったタオルを腰に巻いて、オーダーは満たした。

「えっちしてたの?」
「……いや、これは事故で」
「してたんだ」

 目が怖い。淡々と告げられるせいで否定できる空気でもなかった。

「私たちが勉強してる中、二人で気持ちいいことしてたんだ」
「待って三玖、事情があるのよ」
「聞きたくない」

 そりゃあ聞いても仕方ない。そんな折り入った事情なんてものは存在しないのだから。

「……聞きたくない、けど。この後で言うこと聞いてくれるなら、助けてあげる」
「本当か?」

 なんでかんで、三玖は話が分かる奴だ。持つべきものは賢明な判断を下せる友人。

「フータロー、次は私ね。二乃よりいっぱいしてくれるって約束するなら、ここで手伝ったげる」
「……は?」
「えっち。私ともして。二乃だけずるい」
「ちょ、三玖、なによそれ!」
「嫌ならいいよ。その時はここにみんな呼ぶだけ」
「……うぅ」
「どうする、フータロー?」
「……………………」

 目線で牽制してくる三玖。全裸でぷるぷる震えている二乃。そして、ヒューズの飛んだ頭で必死に黙考する俺。
 ……しかし、こんなのはもう事実上の一択で。

「……よろしく頼む」
「ん、任せて」

 踵を返し、リビングの方へ行く三玖。答えた俺を見る二乃の目は、心なしか険しく。

「……浮気者」
「レイプ魔が言っていい台詞じゃないってことだけは確かだな」

 ともあれ、この場はなんとかなりそうだ。これからのことに目を瞑れば、だけど。

 ……いや、ほんとに。俺の家庭教師業務の明日はどっちだ?


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