【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である2nd【十七輪目】
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873: ◆QhFDI08WfRWv[saga]
2019/03/05(火) 22:48:50.24 ID:OSRFwt2To

精霊の空間から姿を見せた千景は、

閉じ忘れのカーテンをさっと締めながら、中に残る

音がならないように椅子に座って、

目を瞑り、微かな寝息を立てる

そんな、小さな子供のような主を眺めて、唇を結ぶ

起きている間、ずっと悩まされる不安から逃れられている時間は

天乃をとても穏やかにさせてくれている

けれど、それはまだ些細―樹は重傷だったが―と言えるレベルに留まってくれているからだ

しかし、祟りを受けてからまだ数日も経たないうちに細かな被害は尽きず

一人の例外もなく襲われていく事態は、いずれ夢にまでその猛威を振るうかもしれない

勇者は怪我を負い、天乃は心に傷を負う

千景「……私はまだ、思えば軽かった」

虐げられて傷ついた心と、

精霊の穢れによって産まれたもう一人の闇の強い郡千景の挑発

自分の心さえ強ければ何とでもなったそれに対し、

何よりもみんなを失うことを恐れていたのに、大事な時な時に守ることのできる力を失って

時間が経つにつれて被害が大きくなるか、重なるかで傷ついていく勇者部を見ているだけしかできない天乃

明らかに天乃の方が精神的に辛いだろうと、千景は思う


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