【艦これ】明石・夕張「できましたよ提督!神通力測定器です」【安価・コンマ】
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128: ◆qEuo2IzOFc[sage saga]
2018/12/12(水) 00:36:43.11 ID:j3w171G30
1人が時計を見て席を立つのを合図に、とある9人の定例会議はいつもより早めに終了した。
一足先に席を立っていく彼女らに手を振り、愛用のマグカップに残ったお茶を飲み干して一息ついたら私も部屋に戻ろうか。
手早く洗い物をして人気の少ない寮への廊下を歩いていると、窓から日光が差し込んでくる。雲一つない晴天に目を細めると、出掛けに頼んでおいた洗濯物のことを思い出す。
やることがないとゴロゴロしていたので押し付けてきたが、あのぐーたらな姉でもあのぐらいならこなせるだろう。
――褒めてあげたら少しはやる気を出すだろうかと、少し気の早いようなことを考えつつ、二人部屋の戸を開ける。

「川内ちゃん、ただい……ま?」
「えっ!?」
「あ、お帰り、那珂。今日は早かったね」

部屋の中にあったのは干された洗濯物と得意げな姉ではなく、脱ぎ散らされた制服と絡み合う姉と少女だった。

「な、那珂さん!?なんで……あ、川内さん、し、失礼します!」
「あ、ちょっ」

スポブラとショーツ姿の少女は慌てて制服をひっつかむと、声をかける間もなく脱げかけのまま部屋を飛び出していった。
残されたのは、同じく半裸の姉と私だけだ。あの格好で人前に出るのは恥ずかしいだろうし、追いかけようかとも思ったが、
この鎮守府では日常茶飯事だしまあいいか、と思い直した。

「……あの子、見覚えないけど誰だっけ?」
「ああ、ブッキー?この間交代要員で大本営から異動してきた特型駆逐艦の吹雪だよ」

 最後に交代要員が来たのは1週間前だったような気がするが、姉の手の早さには最早尊敬の念さえ湧いてくる。
 実際、あの任務の発令から数か月で、私を含めて9人もの艦娘を孕ませているのだ、このケダモノは。

二人で肌を重ねた次の日に同じ場所で別の女に覆いかぶさっているのを初めて見た時は、流石に目の前が真っ赤になったが、
おなかの子のために浮ついていた気分が落ち着けば、そういえばこういうやつだったと思い出せた。

それからは何だかんだで全員仲良く茶飲み仲間だ。全員顔見知りだし、何ならもっと恥ずかしい姿だって見ている。
他の皆も概ねそんな関係のようだし、産休で暇な時間が続く中、生活の悩みや愚痴やら話せる同じ立場の友人がいるのはありがたい。
やれ、肩がこる。腰が痛い。川内が馬鹿だ。川内は甲斐性無しだ。川内は女心がわかっていない。川内が神通と提督の初夜に乱入して二人の処女を奪ったとか。
いやいやさすがにそれは嘘だ。神通はちゃんと提督とした。
後半はほとんど川内に対する不満ばっかりだった気もするが、そんな9人全員がそのロクデナシに惚れているのだから世話もない。

「今日はずいぶん早かったね?1時間くらい?」
「他の子が検査やら親と会うやら重なったからね。……頼んでおいた洗濯物は干してくれた?」
「あ、うん。吹雪がやってくれたよ。朝ごはんの片づけと床の掃除も」
「その間、川内ちゃんは何してたのかな…?」
「…………鬼の居ぬ間に洗濯?」

それでも、以前ならなあなあで済ましていた事をこうして怒れるようなったのは、母親になったからだろう。
その時の怒声は、鎮守府の端まで轟いたらしい。艦隊のアイドルの面目躍如だね。



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