23: ◆U.8lOt6xMsuG[sage saga]
2019/03/04(月) 22:16:34.94 ID:H7umzWp10
まだ冬だ。
今日はいつもの時間でも部屋は暖かい。エアコンと加湿器が一緒になってゴウンゴウン言ってる。
「ゴホッ……ケホッ……」
コミホがインフルエンザなるものになったらしい。前にテレビでやってた。すごい苦しい風邪らしい
いつもの姿ばかりを見ている身からしたら、この状態のコミホが死にかけにみえる。不安になるが、何も出来ないのが腹立たしい
ベッドの縁じゃなくて、いつもみたく抱き締めてくれて良いんだぜ。汗も涎も気にしねぇよ、いまさらだ。それに俺はテディベアだから風邪もうつらないしよ。
そんなことを考えてたら、コンコンと、ドアを叩く音が聞こえた。
『美穂さーん、入るよー』
尋ね人だろう、男の人間の声だ。しかし美穂? 部屋でも間違えたか、美穂なんてああコミホのことか
ドアが開くと、マスクにスーツ姿の成人男性が部屋に入り込んできた。誰だ
「ぷ……ぷろでゅーさー……さん……」
コミホは掛け布団をどけて、その男を出迎える。ベッドから降りようとしたところでその男に制止された。起き上がったときに冷えピタが落ちた
……なるほど、コイツが俺の名前の元になった『プロデューサー』ってやつなのか
顔がクマじゃないから一瞬ビビったわ、人間だったんだな
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